AndroidのUIのひとつにSpinnerがあります。
いくつかの候補から対象を選ぶときに最適なドロップダウン(プルダウン)リストが主な使い道です。見た目は違いますが、iOSならUIPickerViewがそれに相当します。
Spinnerとリスト部分のレイアウトは基本的に変わりませんが、それぞれ名前(id)をつけます。
In that case I will devote my life to beating my head against that wall.
AndroidのUIのひとつにSpinnerがあります。
いくつかの候補から対象を選ぶときに最適なドロップダウン(プルダウン)リストが主な使い道です。見た目は違いますが、iOSならUIPickerViewがそれに相当します。
Spinnerとリスト部分のレイアウトは基本的に変わりませんが、それぞれ名前(id)をつけます。
「ワンコインのハーモニカってどうなのよ、の話4(HOHNER Happy Harp編)」のつづき、まとめです。
結局どうなのよ、です。
ARIA AH-1020とHOHNER Happy Harpは同じワンコインのハーモニカですが、商品としての性格がちょっと違います。
有り体に言えば、前者は普通のテンホールズハーモニカの廉価版、後者はよく出来たオモチャって感じですか。
もし、どうしてもどちらかを人に薦めなければいけないとしたらHappy Harpかなと思います。でも、プラスチックのカバープレートはさておき、アルミのリードプレートがなぁ。
一方、AH-1020のリードはちょっと堅いです。堅いというより、弾力性に欠けて脆そうと言った方が的確かもしれません。まさか、ハードに使っているとある日リードがポッキリと、、、そしてそれを吸い込む。。。なんてね。
きゃー、怖い、怖い。
さすがにそれはないよね。
でも、ARIAの方は全然ダメかというと、んー、確かにハーモニカとしては全然ダメなんですけど(笑)、メンテナンスの練習や改造を試す実験台としての位置づけならどうでしょう。
チューニング、アゲミの調整、エンボッシングといった作業は、うっかりするとリードプレートごとダメにしてしまうこともあります。リードの交換なんかだとなおさらです。いきなり上手くいくとは限らないので、練習台にするということです。少なくとも、いきなり良いハーモニカをだめにするのは辛いですよね。
AH-1020のリードの脆さは、逆にメンテの練習に向いている気がします。
Happy Harpはリードプレートがアルミであることから、思い切った改造は出来そうもありません。でも、リードを削るのはいけますから、様々な音律やパディリヒターなどの変則チューニングを試してみるのもいいですね。
♪♪♪
僕の結論としては、楽器としてではない意味で、いろいろ遊んでみるのがいいんじゃないの?(まぁ、ワンコインだし)といったところです。
こちらもどうぞ。
ワンコインのハーモニカってどうなのよ、の話2(ARIA AH-1020編)
ワンコインのハーモニカってどうなのよ、の話3(ARIA AH-1020編)
ワンコインのハーモニカってどうなのよ、の話4(HOHNER Happy Harp編)
「ワンコインのハーモニカってどうなのよ、の話3(ARIA AH-1020編)」の続きです。
さて、今回はもうひとつのワンコインのハーモニカ、HOHNER Happy Harpです。
見ての通りカバープレートが樹脂製で、コームも青く透明です。思いっ切りオモチャっぽいというか、その名のとおり"happy"感が出てます。
手に持ってみると、これがやけに軽いです。
すげー軽い(笑)。
この軽さは樹脂のカバープレートから来ているのかなと思いながら、分解してみてびっくりです。
リードプレートがアルミ?
一見真鍮っぽく着色はされてますが、この軽さはアルミみたいです。真鍮も比較的柔らかい金属ですが、アルミはもっと柔らかいです。ネジ穴も潰しやすいですから分解時には慎重に扱う必要がありそうです。そういう意味でも、メンテナンスしながら長く使うということはちょっと難しいですね。
気密性はAriaほどスカスカではありませんが、やはりちょっと足りないです。そこで得意の紙ガスケットです。
これを挟んで組み立てます。
前回同様、ガスケットにはコピー用紙を使いました。結果としては、気密性が何割かアップしました。それでもまだ十分とは言えませんが、リードプレートがアルミだってこともあるのでエンボッシングはやめておきます。
ガスケットの素材はもう少し厚み(弾力?)のある紙を使った方がより良いのかもしれません。試してませんが、コピー用紙なら2枚にしてみるのも良いかなと思っています。
♪♪♪
これで、それなりのハーモニカになったと思います。あくまで「それなり」なんですけどね。
こちらもどうぞ。
ワンコインのハーモニカってどうなのよ、の話2(ARIA AH-1020編)
ワンコインのハーモニカってどうなのよ、の話3(ARIA AH-1020編)
「ワンコインのハーモニカってどうなのよ、の話2(ARIA AH-1020編)」のつづきです。
とりあえず全ての穴の音が出るようにはなりましたが、気密性がなくスカスカなのはそのままです。特に高い音のリードより低い方がスカスカです。これではリードに圧がかけられなのでベンドも出来ません。
じゃあ「リードプレートをエンボッシングするか」となりがちですが、そこはいったん置いておきます。というのも、リードを確認したときに思ったのですが、思ったほどリードとリードプレートの隙間は空いているようには見えなかったからです。
じゃあ、どこから空気が漏れているのか考えると、コームとリードプレートの間ということになります。
分解したときに観察してみましたが、リードプレートが歪んでいる様子にはなかったので、犯人はコームの成形精度の低さじゃないかと睨んだわけです。
♪♪♪
リードプレートのネジ穴に少しバリが出ていたのでサンドペーパーで削り取ります。
これでもう一度組み立て直して試してみましたが、あまり変わりません。
そこでこれです。コピー用紙をリードプレートの形に切り出して、リードプレートとコームの間に挟みます。車やバイクのエンジンのガスケットの要領です。
これをコームとリードプレートの間に挟みます。
結果としては気密性が何割か上がりましたが、後もう少しです。そこで最後の手段「エンボッシング」です。
♪♪♪
エンボッシングについては賛否両論のようです。気密性を高めるには有効だという一方、デメリットも大きいという意見も多いです。
確かに、リードプレートのスリットの縁を潰してしまうわけですから、空気の流れを変えてしまうことになって色々影響が出そうです。
実際のところはどうなのか、早速やってみます。
エンボッシングについてはコインや音叉の先端を使うなど色々あるようですが、とりあえずスタンダードに音叉のお尻の丸い玉の部分を使ってみました。
おお、気密性が。
リードプレートとリードの隙間を見た感じでは、それほど変わったようにはないようですが、吹いてみると、なるほど、グッと気密性が高まりました。これならベンドもいけます。予想していた以上の効果にびっくりです。
おそらく一定以上のグレードのハーモニカなら、リードとリードプレートの間の気密性についてはアゲミの調整などで十分対応できると思いますが、工作精度の低い機種(つまりお安いモデル)ではエンボッシングも有効になってくるのかもしれません。
何事もやってみないとわからないものですね。
こちらもどうぞ。
ワンコインのハーモニカってどうなのよ、の話2(ARIA AH-1020編)
ワンコインのハーモニカってどうなのよ、の話4(HOHNER Happy Harp編)
「ワンコインのハーモニカってどうなのよ、の話1」の続きです。
早速ARIA AH-1020(D♭)を見ていこうと思います。
ケースの中にはハーモニカ本体に加え、ウェスと12キーの配列が書かれた取扱説明書が同梱されています。
ハーモニカのカバープレートには、傷防止の薄いブルーのビニールが貼られていて、大事にされている感が感じられます。アルコールでよく拭いてから(このご時世ですからね)試し吹きです。
案の定、気密性が低くスカスカです。お値段がお値段なので、そりゃそうだろうな、という感じです。
音程は、良くはありませんが、特別こりゃダメだって感じでもありません。Hohnerだって結構いい加減だったりしますからね。けっこう個体差があります。
それはそれとして、まぁOKなわけですが、、、3番ブロー(A♭)の音が出ない。
「ベンドについて考える①」の続きです。
前回は単純にリード楽器で音程が下がる仕組みの話でしたが、今回はテンホールズハーモニカ限定の話です。
♪♪♪
Harmonica For Dummies 2nd Edition(Winslow Yerxa著)に、「ベンドの原則(bending principle)」が3つ書かれています。これを勝手に呆訳してみると。。。
これは素晴らしい教本 |
例えば4番の穴なら、吹音がC、吸音がDです。音程が高いのは吸音のDですから、この吸音のDがベンドのかけられるリードになります。つまり4番の穴はドローベンドが可能で、DからCまでの1音分下げることが可能となります。
同様に、10番の穴なら、吹音がC、吸音がAです。高いのは吹音のCですから、吹音のCのリードがベンドできることになります。したがって、10番の穴はブローベンドが可能で、CからAまでの1音半下げられることになります。
これを各穴の一覧にすると以下のようになります。
青い色の音がベンドで得られる音になります。
ちなみにこれだけでは半音階には音がいくつか足りないので、オーバーブロー、オーバードローで補う必要があります。
♪♪♪