2019年5月15日水曜日

自作キーボード沼に入ってみた件③


「自作キーボード沼に入ってみた件②」のつづき、PCB編です。


アルミプレートの塗装ができたので、さっそく組み立てに入ります。

ここからはハンダ付けがメインになるのですが、いままで我流というか「とりあえずイモハンダにならなきゃOK」的にやって来ましたが、いい機会なので正統派のハンダ付けを身につけようとYouTubeに上がっている動画をいくつか見てみました。

おおむね問題はなかったのですが、僕のやり方に欠けていたのは、
  1. こてをこて台に戻す前にはハンダを落とさない。
  2. リード線はハンダ付けをする前に切る。
の2点です。

1は、こて台に戻す前にハンダを落とすとコテ先が酸化してハンダのノリが悪くなるし、コテ先も傷むよと。なるほどその通りです。

毎回ぬれスポンジでじゅっじゅっと拭ってからこて台に戻してました。これはいけない。

2は「えー、そうなの」って感じです。ハンダ付けした後に余分なリード線をニッパーで切ってましたが、それはハンダに余計な力(ストレス)を与えるのでNGだそうです。

正直、そんなに繊細なものか?と思わないでもないですが、今後は素直に先にリード線を切ることにします。でも、それにはちょっと面倒ですが、部品をマスキングテープなどで固定する必要がありますね。


♪♪♪


ハンダ付けに使用するのは以下の6点です。
  • ハンダごて
  • こて台
  • コテ先クリーナー
  • ハンダ
  • 耐熱ゴムの作業マット
  • ニッパー
5点セット(ニッパー入れ忘れ)

今回加入した新メンバーは、金属たわしみたいなコテ先クリーナーです。

いままではこて台付属のぬれスポンジを使ってましたが、思ったほどキレイにならないんですよね。水分でコテ先の温度が下がるので、ハンダの粘度があがってこて先にまとわりつきます。

この金属たわし(笑)ならそんなことはなく、スッキリ綺麗になります。なんでいままで使わなかったんだろう。

ドーム型の金属容器に入っていましたが、金属たわしだけ取り出してガラス瓶に入れました。この方が瓶自体の重さがあって安定しますし、真上からブスブス刺して使えます。使わないときはフタもできますしね。

ざくざく。


耐熱ゴムの作業マットは必須ではありませんが、安全のためだけではなく、滑らないので作業しやすくなって、おすすめです。


♪♪♪


というわけで、ハンダ付けの始まりです。


さぁ、オレのANTEXが火をふくぜっ!
※ふきません。



♪♪♪


PCBの組み立ては以下の手順で行います。

  1. ダイオード
  2. リセットスイッチ
  3. TRRSジャック
  4. 4.7kΩの抵抗(オプション)
  5. Pro Microのヘッダーピン
  6. キースイッチ
  7. Pro Micro

1〜5は同じ面にハンダ付けするので順不同です。

6,7は、1〜5と反対側にハンダ付けするのでこの順序じゃないといけません。しかも、Pro Microは一部のキースイッチにかぶるように取り付けるので必ず最後にします。


♪♪♪


最初はダイオードからです。

ダイオードは梯子状にまとまっているのを、すべてニッパーで切ってバラバラにします。

ダイオードのピッチは8ミリですので、何か適当な7ミリのものでリード線を折り曲げます。適当にフリーハンドで曲げても問題ないですが、見た目は綺麗な方がいいと思います。完成したら隠れちゃいますけどね。

リードベンダーがあれば申し分ないですが、わざわざ買うようなものでもないです。僕は適当な角材を削って7ミリにしました。

貧者のリードベンダー(笑)。

曲げました。

ダイオードには極性がありますから、反対に付けないように気をつけます。

PCBに白い印刷でD_xn(xはA〜E, nは1〜6)で書かれている箇所が、ダイオードを取り付けるところです。リードを通す穴のまわりの銅箔部分(ランド)が、四角い方が黒い線のあるカソード、丸い方がアノードです。

いまいちな絵ですが。

ダイオードは、「すくえあ〜ぶらっくぅ〜、すくえあ〜ぶらっくぅ〜、」という謎の呪文を唱えながら基板に刺します。

もうひとつ、PCBのどちらの面に部品を取り付けるかに気をつける必要があります。PCBは左右で一組なので、部品を取り付けるのは左右別の面になります。

PCBの各面にはそれぞれ天使とエンブレムが印刷されていますが、右手用はエンブレムの面に部品、左手用には天使の面に部品、となります。

左右のどちらから作業してもかまいませんが、おすすめは右手用からです。


♪♪♪


上述のように、右手用はエンブレム面から部品を刺します。部品を示す白い印刷(D_xnとか)はエンブレム面にプリントされてますから、間違いにくいです。

部品を刺したらマスキングテープで押さえておきます。

これは右手用

PCBから2ミリくらい残して、リード線を切ります。

切ったリード線が飛び散らないように、チップスターの空き筒で受けます。うっかり踏んづけたりすると痛いですしね。リードベンダーは不要ですが、チップスターは必要です。フタは部品皿になりますし、おいしいし。

さぁ、コンビニに走るのです。


右手用が終わったらそれを手本に、左手用を天使面から部品をさしてハンダ付けです。


5個あまりました。


♪♪♪


次は、リセットスイッチです。

袋に入っていたリセットスイッチは、1個は大丈夫でしたが、もう1個はバラバラになってました。もちろん届いたときにそれには気付いていて、「あー、輸送の途中でばらけちゃったのかな」と思ってました。単純な構造の部品にはありがちです。

こんなものはピンセットを使って、ちょいちょいっと組み立てれば、、、あれ?

く、クラッシュ?

板バネとボタンを入れてはめ込んでみようとしましたが上手くいきません。よく見ると、ビニール袋の中にゴマ粒のようなプラスチック片が2個。1個は本体のツメ、もう1個はボタンの端が折れているようです。


完全に壊れてんじゃねーか。
なめてんのか、ゴルァ。


届いてから1ヶ月以上経ってますから、今更クレームを入れるのもなぁ。。。時間もかかるだろうし。

このスイッチですが、どうしても必要なものかというと、Pro Microをリセットするときに、RSTピンとGNDピンをショートさせるだけのもので、ファームウェアの書き込みをするときだけに使うものです。

なんなら、リード線の切れ端を5ミリほど切ってハンダ付けしておいて、必要なときにピンセットか何かでショートさせるだけでも十分といえば十分です。そもそもUSBケーブルをつなぐ左手側にしか必要ないですしね。


でもそれじゃ、かっこ悪いじゃないですか。


色々調べたら、ApemのMJTP1117というのが、ボタンの色が違いますが同じもののようなので、マルツで1個買いました。税込み88円、送料が259円。


しかたないね。


ちなみに、在庫なしの取り寄せ品だったので、届くまで11日かかりました。

Keebioよ、これが日本の梱包だっ。

ボタンが少し高い(長い)ことと、白いこと以外は、ほぼほぼ同じものです。

右がMJTP1117

他にも、スルーホール、ライトアングル、オフ-モメンタリでプッシュスイッチ(タクタイルスイッチ)を探せば色々ありますが、ボトムプレートに干渉しないような高さのものを選ぶ必要があります。お気を付けください。


商品が届いたらすぐに検品しましょう。
泣きました。


♪♪♪


Keebioか配送業者かわかりませんが、「おのれ、[自粛]」と呪いの言葉を吐きながら「自作キーボード沼に入ってみた件④」に続きます。


♪♪♪


こちらもどうぞ。
自作キーボード沼に入ってみた件①
自作キーボード沼に入ってみた件②
自作キーボード沼に入ってみた件④
自作キーボード沼に入ってみた件⑤
自作キーボード沼に入ってみた件⑥
自作キーボード沼に入ってみた件⑦
自作キーボード沼に入ってみた件(おまけ)


ほんま、怒るでしかし。

2019年5月1日水曜日

Blender2.6マスターブックを読む 第7章④


「Blender2.6マスターブックを読む 第7章③」からの続きです。


7.1.9 コックピット部分

[Step230]
選択する頂点は12個です。

[Step239]
Rで傾けますが、あまり下絵にぴったり傾けるより、抑え気味に回転させた方がいいと思います。

[Step246]
キャノピーの後方の処置については記述がありませんが、もし隙間が空いていれば(空いていると思います)ここで修正します。

[Step255]
この前までに、できるだけ形を整えておきます。後から直すのは大変です。


[Step265]
レイヤー1には機体、レイヤー2にはキャノピーとキャノピーのフレームが割り当てられます。

[Step267]
平面の角がとれて丸くなります。

[Step272]
G, S, Rを使って下絵に合わせます。

[Step272]
外側の2辺だと思います。



7.1.10 パイロット

[Step293]
ミラーモディファイアのクリッピングがオンになっていないと、Sで小さくするときに中心からずれてしまいます。

[Step299]
頂点選択モードにして行います。
プロポーショナル・エディットをオンにするのは、0(ゼロ)ではなくO(オー)です。




7.1.11 胴体(3)

[Step335〜340]
機体をメッシュにしても下絵が見づらいので、下絵の画像(honet_side.png)を直接見て作業するのが吉。

[Step354]
ここでミラーモディファイアのクリッピングのチェックが入ってないときは、入れておきます。

[Step355]
図355-aは18度回転してますが、ここでは回転させずにStep359で調整した方が楽だと思います。

[Step370]
ここも下絵が見づらいので、下絵の画像(honet_front.png)を直接見て作業します。

[Step372〜385]
これまでの繰り返しとちょっと違った手順で進むので、勘違いしないように気をつけます。



♪♪♪


この辺りの章は、なかなか手強いです。やっぱり難しいですね。眉間にしわを寄せつつ「Blender2.6マスターブックを読む 第7章⑤, 第8章①」に続きます。