2018年12月15日土曜日

続SHINOBIXをゲット。にんっ!


「SHINOBIXをゲット。にんっ!」からのつづきです。


SHINOBIXの構造は、基本的にハーモニカの開口部を塞いでいるだけ、といえばそうなんですが、単純に塞いだだけでは音が出なくなってしまいますから、消音器で空間に余裕を持たせてあります。そして、その空間をコンパクトに収めるために渦巻き状の内部構造になっています。

いい買い物をしました。

この消音器は、ラーメンの上にのっているナルトみたいなパーツを、長いビスで串刺しにしたような形になっています。

このナルトは、カバープレートと同じくすべてABS樹脂で出来てますので、まとめて水洗いもOKです。そんなに汚れるものでもありませんけど、たまには洗ってサッパリした方がいいかもしれません。

ナルト状態

串のようなビスはプラスのネジですが、ドライバーのサイズには注意が必要です。

スズキのハーモニカ修理工具セット(HRT-01)に入っているプラスドライバーは、ベッセルの6100P.1x75です。P.1というからには1番のサイズだと思うのですが、これだとハーモニカ本体のネジにはぴったりですが、この長いビスには合いません。もうひとつ上のサイズの(たぶん2番の)ドライバーを使わないとネジ山をなめる(痛める)ことになります。

2番のドライバーといっても特別なものではなく、どこの家庭にもあるようなポピュラーなサイズです。100円ショップで売ってるようなやつで十分だと思います。

ベッセルの1番とダイソーの2番


♪♪♪


さらに、もうひと工夫されているのがカバープレートです。

裏を見るとわかりますが、各穴ごとに仕切られて独立しています。上下(吹き・吸い)のリードはつながっていますが、左右のリードとは隔離されています。

各穴ごとに仕切られてます。

空間的に余裕があるとはいえ、どうしても吹き(吸い)詰まりますので、目的のリード以外に圧力がかからないようにするための構造です。

なるほどなぁ。

カバープレートがABS樹脂で出来ているのは、この構造にする必要があったからでしょうね。金属で作るとなると削り出さないといけませんから作るのが大変でしょうし、なにより高価くなってしまいます。


♪♪♪


目下の問題点は吹き(吸い)詰まりです。

それぞれの穴の部屋が隔離されていることは書きましたが、正確には、消音器の渦巻きの中心のビス穴の横に小さな穴があって、ここで各部屋が繋がっていて、左右のマイク取り付け用の穴から息が抜けるようになっています。

でも、この穴がとても小さいので、十分に息が抜けずに吹き詰まるというわけです。この穴を広げれば、吹き詰まりは改善すると思うのですが、各部屋の独立性が損なわれますし、何より消音機能に支障が出ます。慎重に削ればいけそうにも思えますが、失敗したら泣けます。

そこで考えたのは、あえて長ビスをきっちり締めないで、すこし緩めておく方法です。そうすると、各ナルト同士の間に微妙な隙間が出来て、消音機能とトレードオフにはなりますが、吹き詰まりが少し改善します。

できれば、消音性と気密性(吹き詰まり)との調整が出来るような機構があればいいのにと思わなくはないです。

よろしくお願いします、スズキ楽器のエラい人。

それと、些細なことですが、リードプレートに刻まれている穴の番号が、ちょっと深いので汚れが付きやすいです。爪楊枝で掃除するのがちょっとめんどうですね。


♪♪♪


トータルではものすごく気に入っているので、是非クロマチックハーモニカ用のSHINOBIXも作っていただきたいところです。バルブの結露をなんとかできれば、いけるんじゃないでしょうか。

よろしくお願いします、スズキ楽器のエラい人(本日2度目)。

そうしたら速攻でシリウスを買っちゃいます。

ソニー・テリーって、ハーモニカ逆さにしてるんですね。

2018年12月1日土曜日

Blender2.6マスターブックを読む 第1〜5章


「Blender2.6マスターブックを読む(準備編)」からの続きです。


第1章 Blenderとは

このあたりは大体わかっているので、サラッと読んで次に進みます。



第2章 Blenderの導入

アプリの中には、インストール時に特別な設定が必要なものもありますが、Blenderはそうではなく普通のアプリと同じです。

前回書いたように、僕は現時点での最新バージョンである2.79bを使いましたが、本文中では付属DVDに収録されている2.68aを使った方が間違いがないですよとお勧めされています。

ごもっともでございます。。。

確かに、本文中のスクリーンショットはすべて2.68aのものでしょうから、不要な迷いがないと思います。ただ、2.79bでも普通に読み進められる程度には同じなので、そこはお好みで。

あと「Blenderを日本語化するか否か」問題があります。

この本の中のスクリーンショットはすべて日本語化されたBlenderのものですし、もちろん文中の各名称も日本語化された名前です。ただ、文中には英語が併記されているので、日本語化しなくても全く問題ないような作りになってます。

僕は後々のググラビリティを重視して、英語のまま使うことにしました。



第3章 Blenderの画面説明

ここも「ふーむ」と読み流します。情報エディターとかプロパティ・エディターなど、この後の章で繰り返し登場する名称・用語は、覚えるまで何度も見返すことが出来るように、付箋を貼っておくのもいいかもしれません。



第4章 基本操作

「4.1代替操作」では、3ボタンマウスとテンキー付きキーボード以外での操作ができるような設定が紹介されています。でも、前回書いたように3ボタンマウスとテンキー付きキーボードを用意しましょう。代替キーはおすすめできないです。

Blenderはマウス操作が独特ですが、これはチュートリアルを進めていくうちにすぐ慣れていくと思います。テンキーについては「4.3テンキーによる視点操作」に一部説明されていますが、多くの機能が割り当てられていますので、必須といっても良いと思います。



第5章 3Dビュー内の表示について

3Dビュー内の詳細についてです。とりあえずは各モードと名称をざっくり把握しておけば、このあとに続くチューリアルで困らないと思います。第3章とともに、「それ、どれのことだっけ?」と何度も確認に戻ってくることになる章です。


♪♪♪


この1章から5章までは多くの説明がされていますが、読んだだけでひとつひとつ覚えるのは大変ですし、正直無理です。やっぱり、操作しながら理解していくのが一番です。


というわけで、続く「Blender2.6マスターブックを読む 第6章」は実際に手を動かしながらになります。


先は長いです。

2018年11月15日木曜日

SHINOBIXをゲット。にんっ!




まさに「これはっ!」です。


ハーモニカって小さな楽器のくせに、意外に音が大きいじゃないですか。騒音で怒られないまでも、下手くそなので、聞かれると恥ずかしいということもあります。早く上手くなりたいものです。

でも、このSHINOBIXがあれば人目(耳?)を気にせず練習ができるはず!

ちょうど、SUZUKIのManjiが欲しいと思っていたところに、このニュースです。よーし、サウンドハウスに入荷したら即買いや!と思ったのですが、発売日の10月19日を過ぎても入荷してなかったので、我慢できずにAmazonで買っちゃいました(笑)。


うれしいので書いたよ!(にんにん)


※ちなみに11月15日現在、サウンドハウスでも買えるようになってます。たぶんここが一番安いです。



♪♪♪


このSUZUKI SHINOBIXは、10穴ハーモニカ用のミュートですが、セット内容により三種類あります。
  1. フルセット(ハーモニカ本体+消音器+専用カバープレート)8,000円+税
  2. ユーザーズセット(消音器+専用カバープレート)4,500円+税
  3. ハーモニカカバーセット(専用カバープレートのみ)1,500円+税

1を買えばそのままハーモニカなわけですが、元々Manjiが欲しかったので、Amazonで2のハモーニカ抜きのセット、それに加えてサウンドハウスでManjiのCを買いました。

消音器は1個あればいいので、次に買うハーモニカからは3のカバープレートだけ購入すればいいことになります(ちょっと高価く付いちゃうけどね)。

ちなみに1に付いているハーモニカ本体はC-20ですから、OLIVEですね。ただ、あの緑のカバープレートは付いてないので、普通にOLIVEとして使うなら、カバープレートだけ別に入手する必要があります。

SUZUKIのハーモニカはリードプレートが共通の仕様になっているので、ManjiやOLIVEの他にもファビュラス、HAMMOND、Pro Masterなどにも使えるようです。ただしLowキー以外に限ります。カバープレートの形が違いますからね、Lowキー。そのあたりはよく確認してから購入する必要があります。

専用ケース入り

そして、

まんじ師匠登場
※Manjiに関してはもう少し使ってみてから別に感想を書きたいと思っています。


早速Manjiのカバープレートを外して、SHINOBIXのABS製のカバープレートに交換します。

カバープレートを装着


消音器はスライドしながらツメに引っかける感じで装着します。

消音器をスイっと。

完成!

肝心の音ですが、こもった音になりますが音量は結構小さくなります。想像通りです。

すばらしい!

ピッチが少し下がるんじゃないかと懸念してましたが、やはり数セント下がるようです。ただ、まだManjiに慣れていないことや、リードがなじんでいないことが原因かもしれないので、もうしばらく様子を見ます。

いずれにしても、合奏で使うモノではないので多少ピッチが変わっても特に問題ないと思います。

基本的にハーモニカの開口部をふさぐものなので、若干、吹き詰まり・吸い詰まりします。そのため、せっかく音が小さくなっているのに、ついつい無意識に強く吹き吸いしてしまうところが難点でしょうか。

マウスピースの厚みが、かなり変わります。

ABS樹脂製のカバープレートですが、強度を保つためか、かなり厚くなってます。特に下側が厚いです。Manjiが普通の状態で18mmくらいですが、SHINOBIXのカバープレートに交換すると、22mmになります。

これだけ違うと、口を付けた感覚は大きく変わります。また、表面がすこしザラザラしているので、ちょっと滑りが悪いですね。やはりハーモニカのカバープレートは、金属の方が向いているようです。あと、軽いプラスチック臭がしましたが、2,3日で全くなくなりました。

これで、人目を気にせずベンドの練習もプープーと、好きなだけできます。


いいものを作りますね、スズキさん!


ただ、このSHINOBIX(シノビックス)というネーミングはどうなんでしょう(笑)。外人さんにウケがいいんでしょうか。なんというか、ちょっとアレな感じがするんですが、、、まぁいいか。


とりあえず、現場からは以上です。


そして「続SHINOBIXをゲット。にんっ!」に続きます。

ギタリストがウェス・モンゴメリーみたいに親指で弾いてますね。

2018年11月1日木曜日

ごめんよ、クラレンス(その後)

「ごめんよ、クラレンス(後編)」のつづきです。

ブリッジプレートの下にあった、干からびたようなワッシャーが気になっていました。


♪♪♪


テレキャスターのリアピックアップは、ブリッジプレートにビスで吊り下げられる形で取り付けられています。そしてビスには、グラグラしないようにチューブ状のラバースプリングが通してあります。




問題のワッシャーはブリッジプレートとラバースプリングの間に通してありました。シリコンというか、薄型テレビの底に張る耐震ゲルのような柔らかい素材だったことをうかがわせる感じです。

ただ、ラバースプリングはその名の通りゴムなので、ピックアップの固定・振動防止の目的はすでに十分果たしていると思います。

実際、ワッシャーは、ラバースプリングが当たっていた部分が潰れて堅くボロボロに崩れてドーナツ状になってしまい、存在意義自体が皆無になっていましたが、別段問題はありませんでした。仮にこれが金属製のスプリングなら、共鳴してノイズの原因になる、なんてことがあるかもしれませんが、ラバースプリングですしね。

最初は、ラバースプリングの長さを補うためのものかとも思いましたが、それほどの厚みがあったようにも見えません。

そんなわけでこのワッシャー、そもそも必要なのかという疑問もありつつ、それでも、あったものをなくすのは気が引けます。そんなわけで、もう防振効果はないのを承知でとりあえず元に戻しておいた、というのが「ごめんよ、クラレンス(後編)」でした。


♪♪♪


とはいうものの、せっかくなのでこのワッシャーも新しく交換したいので、ネットで探したのですが見つからないのです、これが。フェンダーのサイトにも見当たりませんし、All PartsStewMacサウンドハウスでもそれらしきものがないのです。

知ってる人にとっては「○○だろ、それ」って感じなのかもしれませんが、カタログにないので、どうしたものかと。

なんすかこれ。


♪♪♪


で、そうこうするうちにAmazonで見つけたのがコレ。パソコンのハードディスク用のシリコンワッシャーです。シリコンなのでゲルより固めですが、ラバースプリングのかさ上げ程度の効果はありそうです。


8個セットで498円でした。


さっそく交換してみます。ネジの太さに対して、ネジを通す穴がひとまわり小さいので、穴を開け直さないといけないかもと思ってましたが、弾力があるので、いい感じに伸びてちょうどよかったです。

古い方は完全にダメになってました。


ワッシャーを交換してみて、結局のところ何が変わったかといえば何も変わらないわけですけど、なんとなく気持ち的には満足な感じです(笑)。


♪♪♪


こちらもどうぞ。
ごめんよ、クラレンス(前編)
ごめんよ、クラレンス(後編)

2018年10月15日月曜日

Blender2.6マスターブックを読む(準備編)


Blenderをガチで始めることにしました。情報は本にまとまっていた方がいいので、Blender2.6マスターブック(藤堂++著)を買いました。


やりますよ。


♪♪♪


今回はその準備編として、前置きをいくつかあげておこうと思います。


  • これは書評ではない

僕は一読者で、ただの初学者です。間違い、勘違いが多分に含まれる可能性が高いですが、できるかぎり正しく書き進めていくつもりです。



  • Blender2.79bを使用

本は「Blender2.6マスターブック」ですが、現時点で最新のBlender2.79bを使用しました。多少見た目が違いますが大丈夫なようです。この本は2013年10月初版(買ったのは2017年第三刷)ですが、Blender2.7での改訂版が出ていないのは、基本的に問題ないからなのだと思います。



  • テンキーは必須

3ボタンマウス+テンキーが推奨です。今どき3ボタンではない(つまりホイールなし)マウスの方が珍しいと思うので、マウスの方は大丈夫だと思います。

問題はテンキーです。Blenderはショートカットキーを多用するソフトです。そして数字キーとは別に、テンキーにも頻繁に使うショートカットが設定されています。テンキーなしでも使えるような設定が出来るようですが、悪いことは言いません、テンキー付きのキーボードを用意した方が絶対おすすめです。
僕はHHKBを愛用しているので、ワイヤレスのテンキーを買いました。



  • キーマッピングソフトは無効にする

チューリアルを進めるうちに、使えないショートカットキーがいくつかあって、おかしいな?と思っていたら、原因はHammerspoonでリマップしたキーでした。

そりゃそうだ(笑)。

そんなわけで、ここの情報を参考にして、Blenderを使うときだけHammerspoonのリマップを無効にしました。Hammerspoonの設定ファイル(init.lua)は以下のようになります。
local function keyStroke(mods, key)
 return function() hs.eventtap.keyStroke(mods, key, 0) end
end

local function remap(mods, key, fn)
 return hs.hotkey.bind(mods, key, fn, nil, fn)
end

local remapKeys = {
 remap({'ctrl'}, 'h', keyStroke({}, 'left')),
 remap({'ctrl'}, 'j', keyStroke({}, 'down')),
 remap({'ctrl'}, 'k', keyStroke({}, 'up')),
 remap({'ctrl'}, 'l', keyStroke({}, 'right')),
 remap({'ctrl', 'shift'}, 'h', keyStroke({'shift'}, 'left')),
 remap({'ctrl', 'shift'}, 'j', keyStroke({'shift'}, 'down')),
 remap({'ctrl', 'shift'}, 'k', keyStroke({'shift'}, 'up')),
 remap({'ctrl', 'shift'}, 'l', keyStroke({'shift'}, 'right')),
 remap({'ctrl'}, 'delete', keyStroke({}, 'forwarddelete')) -- delete forward
}

local function handleGlobalAppEvent(name, event, app)
 if event == hs.application.watcher.activated then
  --hs.alert.show(name)
  if name == "Blender" then
   for i, key in ipairs(remapKeys) do
    key:disable()
   end
  else
   for i, key in ipairs(remapKeys) do
    key:enable()
   end
  end
  enableAllHotkeys()
 end
end

appsWatcher = hs.application.watcher.new(handleGlobalAppEvent)
appsWatcher:start()
いまひとつよくわからないところもありますが、とりあえずうまく動いているのでよしとします。



  • アンドゥ回数を増やしておく

Blender2.79bでは、File>User Preferences>Editing>Undoで、最大256回まで増やすことが出来るようです。エディットモードでの、頂点や辺・面の選択も1回としてカウントされるので、デフォルトの回数(32回?)では安心できません。目一杯増やしておきましょう。



  • チュートリアルはGitを使いながら

アンドゥ回数を増やしておくのも重要ですが、チュートリアルを1ステップずつ進めていくうちに、間違いに気付いて何ページも戻ったりすることもあります。そのためにもこまめに保存してコミットしておいた方がいいと思います。



  • DVDの内容はネットで公開されていない

この本にはDVDが付属していますが、出版社のホームページを見たかぎりでは、ネットで公開されていないようです。チュートリアルをやるにはF18の下絵などが必要です。お安い本ではないので、中古(古本)での購入を考える方もいるかと思いますが、その場合はDVDが欠品していないかどうかをしっかり確認した方がいいと思います。


途中経過のBlenderファイルなどは別としても、DVDが欠品した中古を入手した人のためにも、チュートリアルに最低限必要な下絵などはネットで公開していただきたいところですが、ま、色々事情もあるでしょうし、仕方ないですね。



準備編は以上です。「Blender2.6マスターブックを読む 第1〜5章」に続きます。

2018年10月1日月曜日

ノック・ピック・パンチ


パンパカパーン、今週のハイライト!


ギターを弾くにはピックが欠かせません。もちろん、指でも弾きますけど。


♪♪♪


昔はピックの素材と言えばセルロイドが主流で、他にはナイロンとか金属もありましたか。そうそう、べっ甲もありました。現在では、ウルテムとかデルリン、トーテックスなど、もう何が何だか、一般名か商品名かもよくわかりませんが、とにかく色々あります。


♪♪♪


僕のお気に入りはMoonブランドのJazzです。厚さは1mmのHです。1.5mmのXHもありますが、僕にはちょっと厚すぎます。材質はセルロイドだと思うのですが、あの特有のツンとした臭いがあまりないので別の素材かもしれません。

これこれ。

おそらく、このJazz型はJIM DUNLOPがオリジナルじゃないかと思うのですが、Moonの方が一回り大きくて、手になじみます。弦をはじくのは、当然一番とがった部分ですが、左右に張った部分も少しとがり気味で、ここもパット・メセニー風に使えるのも魅力です(メセニーはティアドロップの丸いところだったと思います)。

で、このピックですが、一頃はよく売ってたのですが最近は見かけません。僕の観測範囲だけかもしれませんが、売ってる所ではまだ売っているのでしょうか。

今では、Jazzは一般的な形になって様々なブランドから発売されています。Moonの替わりは色々あるにはあるのですが、それでもいまひとつしっくりくる物が見つからないのが辛いところです。Moonが店頭にあるうちに買いためておけば良かったと、少し後悔しています。

サウンドハウスで買って、片っ端から試すという手もありますが、手に持ってみないと厚みや硬さの感じがわからないですし、使わないピックが増えるのも何だかもったいないですよね。


そこでこれです。Pick Punch。


じゃーん。


大型のホッチキスみたいに見えますが、書類をファイリングするときによく使う、2つ穴パンチと同じ構造です。丸い穴の代わりにピックの形に打ち抜きます。これさえあれば、オニギリ型のピックからでもティアドロップ型からでも、下敷きからでもJazz型のピックが作れます。

これと同じ構造です。


ピックから打ち抜く時は小さいので、紙にセロテープで貼り付けて、PickPunchの底から確認しながら行うと良いと思います。

紙に貼り付けて、

底の方から見て位置を合わせます。

底を下見向けて、ガチャ!

打ち抜く時は、ちゃんと底を下に向けてガチャッとやってください。底を自分の方に向けたままやると、ピックがこっちに飛んできて危険です。


けっこう飛びます(笑)。


打ち抜いたピックですが、JIM DUNLOPより少しだけ大きくて、MOONよりは少し小さいです。JIM DUNLOPより大きいのは、削ってサイズを合わせることをあらかじめ見積もっているのでしょう。

ちょっと、わかりにくですが。


打ち抜いた直後はバリも出ていてザラザラです。そのままでは弦に引っかかってしまうので、弦が当たる部分の角をサンドペーパーで丸めます。Jazzは先端の尖り度合いで、I, II, IIIとありますが、ここでお好みに合わせて成形します。

サンドペーパーは、とりあえず手元にあった800番を使いましたが、けずりすぎは禁物なので、あまり目の荒いものはおすすめ出来ません。

削りすぎないように、軽〜く。


軽く角が取れたら、新聞紙のようなざらざらした紙でこすると、角がつるつるになります。これで出来上がりです。

ここでは、わかりやすくコピー用紙を使っています。
あまり神経質に、市販のピックみたいに仕上げる必要はないとおもいます。「弦に引っかかるかな」程度に仕上げてから、あとは少しカッティングの練習でもすればなじむと思います。

べっ甲などの硬い素材は刃が痛みそうでダメですが(試してませんがまず無理)、セルロイドやその他の樹脂で、普通のハード(1mm位?)までなら大丈夫そうです。

Jazz、作り放題。


僕にとって惜しいのは、MoonのJazzより小さいことですが、これはもう慣れるしかなさそうです。


そして、「続ノック・ピック・パンチ」につづきます。

 
専用のデルリン板も売ってるみたいですね。

2018年9月15日土曜日

さよならiPhone5


毎年この時期にはiPhoneの新モデルが出ますけど、どんどん高価くなりますね。魅力的な製品ではあるのですが、なかなか手の出しづらい価格帯になってきたのは残念です。


♪♪♪


長年テスト機として活躍してきたiPhone5のホームボタンが、突然きかなくなりました。ずいぶん古いですからね。

  • ホームボタンといえばデコピンや、デコピン。、、、だめです
  • よくないと思いつつ、ダメ元でエアーを吹いてみました。、、、だめです。
  • ぐーっと、強く押してみる。、、、って戻ってこないぞホームボタン。おいおい。

♪♪♪


あかんなぁ。


ん?


あちゃー。


シリコンケースを付けていたので気がつきませんでしたが、よく見ると本体が膨らんでいます。バッテリーが膨張してディスプレイ全体を押し上げてるわけです。そりゃホームボタンもダメになります。接点が遠くなったのでしょう。発売されてから6年ですからね、しょうがないですね。

普段使いの電話として活躍したあと、アプリのテスト機として頑張ってくれましたが、とうとう寿命のようです。修理に出してバッテリーを交換すれば復活しそうではありますが、今では64bit機がほとんどですから、32bitテスト機として使うために修理費をかけるというのも割に合わないので、涙をのんで引退です。どうしても必要なら、中古を探した方が安上がりでしょうしね。

iPhone6以降の丸くなった縁よりも、角張ったフレームが持ったときに滑らなくて好きだったのですが。


♪♪♪


しかし古くなったとはいえ、こんなに膨らんでも大丈夫なんでしょうか、バッテリー。ちょっと怖いですね。


2018年9月1日土曜日

ごめんよ、クラレンス(後編)


「ごめんよ、クラレンス(前編)」のつづきです。


テレキャスターのブリッジは単純なネジ止めなので、交換方法は説明不要ですが、この動画で詳しく語られています。


今回交換するブリッジプレートはどちらもFender純正で、ネジ穴の位置などは同じですから、ドライバー1本で交換できます。

弦・サドルをすべて取り外してから、ブリッジプレートを止めている4本の木ネジを抜きます。そしてブリッジプレートにピックアップを固定している3本のビスを抜けばOKです。

ネジを抜くだけなので、コツもなにもありませんが、あえて言えばピックアップから伸びている配線にあまり余裕がないので、力がかからないように注意することくらいでしょうか。

ブリッジプレートを取り外しました。



左の3本が、ピックアップを固定しているビスです。これらには、ラバースプリングとブリッジプレートのあいだに、シリコン素材?のワッシャーがかませてありました。防振用だと思うのですが、すっかり堅く潰れてブリッジプレートに張り付いてしまっていました。残念ですが、替えがないのでそのまま戻すことにします。

取り外したネジ

右の4本がブリッジプレートを固定している木ネジです。写真ではわかりにくいですが、先端に滑りをよくするためのパラフィンワックスがわずかに残っていました。Fenderの動画のとおりですね。


動画の中で使用されている、パラフィンワックスがどのようなものかよくわかりませんが、そんな気の利いたものは持ってないので、ロウソクのロウで代用してみました。成分は大体同じなんじゃないかな、と。自信は全くないですが。

日本が世界に誇るカメヤマロウソクに、グリグリっと。

こんな感じ。

まぁ、最初にネジを入れるときのワックスがネジ穴の中に残っているはずなので、必要ないとは思います。単に気分的な問題ですね(笑)。


あとはちゃっちゃとブリッジプレートをネジ止めするだけです。そしてサドルを取り付け、弦を張って、弦高を決めて、オクターブチューニングを合わせます。


真ん中のサドルだけ古びた色に写ってますが、単に光の加減です。


さて肝心の結果ですが、オクターブチューニングはちゃんと合いました。もちろん、6pのように厳密に、とはいきませんが、実用上は問題ないレベルです。あのオフセットにはちゃんと理由があったのですね。


飾りじゃないのよ角度は、はっはぁ〜ん♪


オールドスタイルな、平行な3Pサドルのテレキャスターのチューニングでお困りの方は、サドルの交換を検討してみてはいかがでしょうか。


今まで誤解しててごめんよ、レオ。



いつかまた使う日が来るかな?


ブリッジプレートの材質(鉄?)や厚さなどは同じようですが、サドルが真鍮になったせいか、それともサドルを支えるイモネジが変わったせいか、いわゆるテレキャスターっぽい音になりました。今までは何だったのでしょうか(笑)。


やっぱりテレのサドルは3pブラスにかぎりますね!(手のひら、くるーっ)




現場からは以上です。
※ちなみにレオ・フェンダーのフルネームはClarence Leonidas Fenderです。


♪♪♪


こちらもどうぞ。


ごめんよ、クラレンス(前編)
ごめんよ、クラレンス(その後)

2018年8月15日水曜日

ごめんよ、クラレンス(前編)


テレキャスターのブリッジには、サドルが3ピースのものと6ピースのものがありますね。

テレキャスター(ブロードキャスター?)が開発された当時は3pでしたが、その後6pに変更されました。オクターブチューニングを正確に行うために必要な改良だったわけです。

では、現在のテレキャスターはすべて6pサドルなのかというと、むしろ3pサドルの方が多いくらいなわけです。それがテレキャスターサウンドの源泉なのかもしれませんし、見た目の無骨さが好まれる、というのもわからなくはないです。

で・も・ね、

そんなのオクターブチューニング合うわけないやろ。

申し訳程度にサドルを傾けたって、あんなの飾りやで。偉い人にはそれがわからんのです。
テレキャスター使ってる人って、アホなんちゃう?


わたくし、長年そう思って生きてまいりました。



♪ ♪ ♪



ですので、このテレキャスターも、買ったときは3pサドルのブリッジでしたが、ギターと一緒に6pサドルのブリッジも購入して、その足でリペアショップに持ち込んで交換しました。ついでにサドルは、評判のよかったKTSのチタンサドルにしました。


純正6pブリッジ+チタンサドル


そして、取り外されたブリッジはハードケースの中で、ほったらかしにされたまま現在に至るわけです。


♪ ♪ ♪



「カモメに帰る日(ちょっと確認)」 でストリングガイドをリペアショップで取り付けてもらった事を書きました。

その時ショップで色々話したのですが、3pサドルでもオフセットした(角度の付いた)サドルなら、オクターブチューニングもまぁまぁ合いますよ、という驚愕の事実を知るわけです。


え、まぢですか・・・。


帰宅して、ハードケースからブリッジを取り出して見てみると、オフセットしたサドルです。ギターを買ったとき以来のご対面です。もちろん、未使用なのでピカピカです。

FENDERのロゴがちょっと違いますね。

裏には謎のシールと、マジックで記号が。

もしこれがオフセットしていない平行なサドルだったら、サドルだけ買わないとなー、高価いかなー、と思っていましたが、


むむっ。これは試してみる価値あり、です。



そして後編に続きます。

※ 謎の'RoHS'のシールですが、これは有害物質に関するEUの法令の名前らしいので、おそらく「有害物質は使われてないよ」的な意味のシールじゃないかなぁ。



♪♪♪



こちらもどうぞ。
ごめんよ、クラレンス(後編)
ごめんよ、クラレンス(その後)