2018年9月1日土曜日

ごめんよ、クラレンス(後編)


「ごめんよ、クラレンス(前編)」のつづきです。


テレキャスターのブリッジは単純なネジ止めなので、交換方法は説明不要ですが、この動画で詳しく語られています。


今回交換するブリッジプレートはどちらもFender純正で、ネジ穴の位置などは同じですから、ドライバー1本で交換できます。

弦・サドルをすべて取り外してから、ブリッジプレートを止めている4本の木ネジを抜きます。そしてブリッジプレートにピックアップを固定している3本のビスを抜けばOKです。

ネジを抜くだけなので、コツもなにもありませんが、あえて言えばピックアップから伸びている配線にあまり余裕がないので、力がかからないように注意することくらいでしょうか。

ブリッジプレートを取り外しました。



左の3本が、ピックアップを固定しているビスです。これらには、ラバースプリングとブリッジプレートのあいだに、シリコン素材?のワッシャーがかませてありました。防振用だと思うのですが、すっかり堅く潰れてブリッジプレートに張り付いてしまっていました。残念ですが、替えがないのでそのまま戻すことにします。

取り外したネジ

右の4本がブリッジプレートを固定している木ネジです。写真ではわかりにくいですが、先端に滑りをよくするためのパラフィンワックスがわずかに残っていました。Fenderの動画のとおりですね。


動画の中で使用されている、パラフィンワックスがどのようなものかよくわかりませんが、そんな気の利いたものは持ってないので、ロウソクのロウで代用してみました。成分は大体同じなんじゃないかな、と。自信は全くないですが。

日本が世界に誇るカメヤマロウソクに、グリグリっと。

こんな感じ。

まぁ、最初にネジを入れるときのワックスがネジ穴の中に残っているはずなので、必要ないとは思います。単に気分的な問題ですね(笑)。


あとはちゃっちゃとブリッジプレートをネジ止めするだけです。そしてサドルを取り付け、弦を張って、弦高を決めて、オクターブチューニングを合わせます。


真ん中のサドルだけ古びた色に写ってますが、単に光の加減です。


さて肝心の結果ですが、オクターブチューニングはちゃんと合いました。もちろん、6pのように厳密に、とはいきませんが、実用上は問題ないレベルです。あのオフセットにはちゃんと理由があったのですね。


飾りじゃないのよ角度は、はっはぁ〜ん♪


オールドスタイルな、平行な3Pサドルのテレキャスターのチューニングでお困りの方は、サドルの交換を検討してみてはいかがでしょうか。


今まで誤解しててごめんよ、レオ。



いつかまた使う日が来るかな?


ブリッジプレートの材質(鉄?)や厚さなどは同じようですが、サドルが真鍮になったせいか、それともサドルを支えるイモネジが変わったせいか、いわゆるテレキャスターっぽい音になりました。今までは何だったのでしょうか(笑)。


やっぱりテレのサドルは3pブラスにかぎりますね!(手のひら、くるーっ)




現場からは以上です。
※ちなみにレオ・フェンダーのフルネームはClarence Leonidas Fenderです。


♪♪♪


こちらもどうぞ。


ごめんよ、クラレンス(前編)
ごめんよ、クラレンス(その後)