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2019年2月15日金曜日

カモメに帰る日(その後)


「カモメに帰る日(そして苦言を呈するのだ)」の後日譚です。


♪♪♪


テレキャスターのストリングガイドを交換したけど、いまいち柔な感じがして、むー、とうなったところまででした。

純正なんだけどね。


、、、というわけで、結局交換することに。


ゴトーさん、出番です。

GOTOの円筒型のストリングガイドです。サウンドハウスで1個410円、合計税込み820円也。

これなら、ネジに対して真上に引っ張るように力がかかりますから、安定すると思います。特に3弦4弦用には強い力がかかりますからね。

このふたつ、同じものですがポストの高さが違います。RG30が5mm、RG15が半分の2.5mmです。弦を押さえる円筒には溝がありますから、実際に弦が押さえられるののは、プラス1mm弱の高さになります。

ちなみにFender純正のストリングガイドは、高さ5mmくらいです。


♪♪♪


今回のテーマは強度なので、ヘッドにネジがどれだけ刺さっているかは重要です。Fender純正は7mmです。それに対して、GOTOの方は、ネジ自体は同じものなので、ポストの高さ分で、長さが変わります。2.5mmポストの方は9mm、5mmポストの方は6.5mmくらいでしょうか。

6.5ミリではちょっと頼りないかなぁ。。。

2.5mmポストの方は良さそうですが、5mmポストの方はちょっと不安が残りましたが、実際に装着してみたら、大丈夫そうでした。

高さもバッチリ。


と、いうわけで、何この安心感は(笑)。


純正の方は回転防止の突起があるので、そのための穴が残ってしまって、ちょっとみっともないのが悔やまれます。最初からGOTOの方を買っておけば良かったです。

穴がなぁ。。。

いまさらしょうがないですね。気が向いたら埋めましょうか。


♪♪♪


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カモメに帰る日(そして苦言を呈するのだ)


亡くなるちょっと前かな。やっぱ最高です。

2018年11月1日木曜日

ごめんよ、クラレンス(その後)

「ごめんよ、クラレンス(後編)」のつづきです。

ブリッジプレートの下にあった、干からびたようなワッシャーが気になっていました。


♪♪♪


テレキャスターのリアピックアップは、ブリッジプレートにビスで吊り下げられる形で取り付けられています。そしてビスには、グラグラしないようにチューブ状のラバースプリングが通してあります。




問題のワッシャーはブリッジプレートとラバースプリングの間に通してありました。シリコンというか、薄型テレビの底に張る耐震ゲルのような柔らかい素材だったことをうかがわせる感じです。

ただ、ラバースプリングはその名の通りゴムなので、ピックアップの固定・振動防止の目的はすでに十分果たしていると思います。

実際、ワッシャーは、ラバースプリングが当たっていた部分が潰れて堅くボロボロに崩れてドーナツ状になってしまい、存在意義自体が皆無になっていましたが、別段問題はありませんでした。仮にこれが金属製のスプリングなら、共鳴してノイズの原因になる、なんてことがあるかもしれませんが、ラバースプリングですしね。

最初は、ラバースプリングの長さを補うためのものかとも思いましたが、それほどの厚みがあったようにも見えません。

そんなわけでこのワッシャー、そもそも必要なのかという疑問もありつつ、それでも、あったものをなくすのは気が引けます。そんなわけで、もう防振効果はないのを承知でとりあえず元に戻しておいた、というのが「ごめんよ、クラレンス(後編)」でした。


♪♪♪


とはいうものの、せっかくなのでこのワッシャーも新しく交換したいので、ネットで探したのですが見つからないのです、これが。フェンダーのサイトにも見当たりませんし、All Parts、StewMac、サウンドハウスでもそれらしきものがないのです。

知ってる人にとっては「○○だろ、それ」って感じなのかもしれませんが、カタログにないので、どうしたものかと。

なんすかこれ。


♪♪♪


で、そうこうするうちにAmazonで見つけたのがコレ。パソコンのハードディスク用のシリコンワッシャーです。シリコンなのでゲルより固めですが、ラバースプリングのかさ上げ程度の効果はありそうです。


8個セットで498円でした。


さっそく交換してみます。ネジの太さに対して、ネジを通す穴がひとまわり小さいので、穴を開け直さないといけないかもと思ってましたが、弾力があるので、いい感じに伸びてちょうどよかったです。

古い方は完全にダメになってました。


ワッシャーを交換してみて、結局のところ何が変わったかといえば何も変わらないわけですけど、なんとなく気持ち的には満足な感じです(笑)。


♪♪♪


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ごめんよ、クラレンス(前編)
ごめんよ、クラレンス(後編)

2018年9月1日土曜日

ごめんよ、クラレンス(後編)


「ごめんよ、クラレンス(前編)」のつづきです。


テレキャスターのブリッジは単純なネジ止めなので、交換方法は説明不要ですが、この動画で詳しく語られています。


今回交換するブリッジプレートはどちらもFender純正で、ネジ穴の位置などは同じですから、ドライバー1本で交換できます。

弦・サドルをすべて取り外してから、ブリッジプレートを止めている4本の木ネジを抜きます。そしてブリッジプレートにピックアップを固定している3本のビスを抜けばOKです。

ネジを抜くだけなので、コツもなにもありませんが、あえて言えばピックアップから伸びている配線にあまり余裕がないので、力がかからないように注意することくらいでしょうか。

ブリッジプレートを取り外しました。



左の3本が、ピックアップを固定しているビスです。これらには、ラバースプリングとブリッジプレートのあいだに、シリコン素材?のワッシャーがかませてありました。防振用だと思うのですが、すっかり堅く潰れてブリッジプレートに張り付いてしまっていました。残念ですが、替えがないのでそのまま戻すことにします。

取り外したネジ

右の4本がブリッジプレートを固定している木ネジです。写真ではわかりにくいですが、先端に滑りをよくするためのパラフィンワックスがわずかに残っていました。Fenderの動画のとおりですね。


動画の中で使用されている、パラフィンワックスがどのようなものかよくわかりませんが、そんな気の利いたものは持ってないので、ロウソクのロウで代用してみました。成分は大体同じなんじゃないかな、と。自信は全くないですが。

日本が世界に誇るカメヤマロウソクに、グリグリっと。

こんな感じ。

まぁ、最初にネジを入れるときのワックスがネジ穴の中に残っているはずなので、必要ないとは思います。単に気分的な問題ですね(笑)。


あとはちゃっちゃとブリッジプレートをネジ止めするだけです。そしてサドルを取り付け、弦を張って、弦高を決めて、オクターブチューニングを合わせます。


真ん中のサドルだけ古びた色に写ってますが、単に光の加減です。


さて肝心の結果ですが、オクターブチューニングはちゃんと合いました。もちろん、6pのように厳密に、とはいきませんが、実用上は問題ないレベルです。あのオフセットにはちゃんと理由があったのですね。


飾りじゃないのよ角度は、はっはぁ〜ん♪


オールドスタイルな、平行な3Pサドルのテレキャスターのチューニングでお困りの方は、サドルの交換を検討してみてはいかがでしょうか。


今まで誤解しててごめんよ、レオ。



いつかまた使う日が来るかな?


ブリッジプレートの材質(鉄?)や厚さなどは同じようですが、サドルが真鍮になったせいか、それともサドルを支えるイモネジが変わったせいか、いわゆるテレキャスターっぽい音になりました。今までは何だったのでしょうか(笑)。


やっぱりテレのサドルは3pブラスにかぎりますね!(手のひら、くるーっ)




現場からは以上です。
※ちなみにレオ・フェンダーのフルネームはClarence Leonidas Fenderです。


♪♪♪


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ごめんよ、クラレンス(前編)
ごめんよ、クラレンス(その後)

2018年8月15日水曜日

ごめんよ、クラレンス(前編)


テレキャスターのブリッジには、サドルが3ピースのものと6ピースのものがありますね。

テレキャスター(ブロードキャスター?)が開発された当時は3pでしたが、その後6pに変更されました。オクターブチューニングを正確に行うために必要な改良だったわけです。

では、現在のテレキャスターはすべて6pサドルなのかというと、むしろ3pサドルの方が多いくらいなわけです。それがテレキャスターサウンドの源泉なのかもしれませんし、見た目の無骨さが好まれる、というのもわからなくはないです。

で・も・ね、

そんなのオクターブチューニング合うわけないやろ。

申し訳程度にサドルを傾けたって、あんなの飾りやで。偉い人にはそれがわからんのです。
テレキャスター使ってる人って、アホなんちゃう?


わたくし、長年そう思って生きてまいりました。



♪ ♪ ♪



ですので、このテレキャスターも、買ったときは3pサドルのブリッジでしたが、ギターと一緒に6pサドルのブリッジも購入して、その足でリペアショップに持ち込んで交換しました。ついでにサドルは、評判のよかったKTSのチタンサドルにしました。


純正6pブリッジ+チタンサドル


そして、取り外されたブリッジはハードケースの中で、ほったらかしにされたまま現在に至るわけです。


♪ ♪ ♪



「カモメに帰る日(ちょっと確認)」 でストリングガイドをリペアショップで取り付けてもらった事を書きました。

その時ショップで色々話したのですが、3pサドルでもオフセットした(角度の付いた)サドルなら、オクターブチューニングもまぁまぁ合いますよ、という驚愕の事実を知るわけです。


え、まぢですか・・・。


帰宅して、ハードケースからブリッジを取り出して見てみると、オフセットしたサドルです。ギターを買ったとき以来のご対面です。もちろん、未使用なのでピカピカです。

FENDERのロゴがちょっと違いますね。

裏には謎のシールと、マジックで記号が。

もしこれがオフセットしていない平行なサドルだったら、サドルだけ買わないとなー、高価いかなー、と思っていましたが、


むむっ。これは試してみる価値あり、です。



そして後編に続きます。

※ 謎の'RoHS'のシールですが、これは有害物質に関するEUの法令の名前らしいので、おそらく「有害物質は使われてないよ」的な意味のシールじゃないかなぁ。



♪♪♪



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2018年6月15日金曜日

カモメに帰る日(そして苦言を呈するのだ)

「カモメに帰る日(反省した)」からのつづきです。


アメリカンスタンダード用のストリングガイドを取り付けたことを書きました。

なかなかかっこいいですな。

このストリングガイドは一般的な(このギターに元々付いていたものもそうですが)カモメ型のものより、弦に接する部分が少ないのでチューニングも狂いにくそうです。見た目も、ちょっとスマートでモダンな感じでもあります。

ただ、ちょっと、もの申したいこともあるのです。

以下、このストリングガイドを軽くディスるので、同じパーツが付いているギターをお持ちの方、ごめんなさい。読まないでください。


ご存じのように、通常ストリングガイドは弦の張力でほぼ真上に引っ張られます。それも結構な力で。

ストリングガイドを横から見るとこんな形です。

カモメ型のストリングガイド

カモメ型のストリングガイドは、弦を引っかけている部分、つまり上に引っ張られる部分が、ネジと同じ位置にあります。そのため力が、ネジを真っ直ぐ抜く方向にかかります。
この方向には木ネジは、結構頑張ります。

ところがこのストリングガイドは、弦を引っかけている部分が、ネジの斜め上にあります。しかも、ヘッドに接する面も狭いです。

アメスタのストリングガイド

木ネジ1本で固定されているだけなので、てこの原理でネジを支点にして、接地面をこじるように強い力がかかります。この木ネジは頭部の形状からも、ねじる方向には弱いです。

ストリングガイドは、地味ですが非常に重要なパーツです。演奏中にわずかでも緩めば、大きくチューニングが狂います。

オーバーに言うと、こう。

さらに、カモメ型でもそうですが、1個のストリングガイドで2本の弦を押さえています。それぞれの弦をチョーキングするたびに、左右にぐいぐい力がかかります。

ヘッドを上から見た感じ


使ってみた感じでは問題なさそうではあるのですが、どうしても不安感が残るのです。やはり、この短い木ネジには少々荷が重い気がします。思い切ってチョーキングをしたとたん、ストリングガイドが緩むなんてことが起きそうな。。。

んー、アメスタを使ってる人は気にならないのでしょうか?

でもまぁ、大丈夫か。

これ、もう少し接地面を長くして支点をずらすと良いと思うんです。

少しでいいんですよ。もうちょっとだけ。


さらに言えば、押さえる部分の面積が稼げるように、ネジの頭の形状をカバーするように、ワッシャーをかませられるだけのスペースが欲しいところです。木ネジの長さももう少し欲しいですね。
がっちりとね。


まぁ、付けちゃったものはしょうがないですが、気にしていても精神衛生上よくないので、カモメ型のストリングガイドに戻す日も近いかもしれません。


そして「カモメに帰る日(その後)」に続きます。


♪♪♪


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2018年6月1日金曜日

カモメに帰る日(反省した)

「カモメに帰る日(ちょっと確認)」のつづきです。

テレキャスターの3弦のチューニング問題は、とりあえず解決しました。でも、ちょっと思うのです。

世間のテレ(ストラトも)はどうなの。困ってないの?

3弦4弦用のストリングガイドが付いているモデルも、あるにはありますが、通常は1弦2弦のみです。皆さんどうしてるんでしょうか。

と思いながら、もう一度ヘッドを眺めてハッと気付くわけです。ペグのポストに多めに巻けばいいのかと。そうすればナットのところの角度が稼げます。

あー、なんか聞いたことあるわ(笑)

僕のテレに元々付いていたペグは、GOTOHのものだったのですが、購入してすぐ、SPERZELに交換したのです。

SPERZELは弦をポストにほとんど巻かないことで安定したチューニングが得られるタイプです。ナットのところの角度を稼ぐためにポストの高さが6弦から1弦にかけて低くなるように作られてはいますが、3弦ではこのギターにとっては十分に低くなかったようです。

ん?ということは、1弦のペグと3弦のペグを交換するだけで解決したかも?

ま、いいか。

このヘッドの角度問題に関しては、伝統的な角度の付いたヘッドに利があります。もちろん良いことばかりではなくて、強度に少し難があって、ギターを倒したときなど、意外にあっさり折れちゃったりするらしいですけど。

レオ・フェンダーって人は、エンジニア気質で合理主義者だったそうです。旧来の楽器職人的発想とは違った角度から、革新的なギター、ベースを作り続けました。その彼はFenderのあともMusic Man、G&Lと、ヘッドのデザインは基本的に角度のないもので貫きました(もちろん例外はいくつもありますけど)。

この角度問題を抱えたデザインを採用し続けたレオ氏の判断は、一見すると合理的ではないようですが、強度はもちろん、製造工程の簡便さや歩留まり、机上での作業のしやすさなどを優先したのしょうね。

ただ、もしそうだとしても、ストリングガイドが2個付いたモデルがほとんどないのは、今ひとつ納得できないところでもあります。70年代にいくつかあったようですが、その頃には、レオ氏はもうフェンダー社にはいなかったですしね。

単に人気がないだけですか。そうですか。

今回はここまで。

「カモメに帰る日(そして苦言を呈するのだ)」に続きます。


♪♪♪


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2018年5月1日火曜日

カモメに帰る日(ちょっと確認)

「カモメに帰る日(考えたよ)」のつづきです。

3弦のピッチがちゃんと合わないのは、弦が十分な力でナットに押しつけられていないのが原因じゃないか?というところまででした。

「じゃ、3弦にもストリングガイドを付ければ解決だね」となる前に、ちょっと確認してみます。なにしろヘッドにネジ穴を開けることになりますから、付けてみたけどやっぱりだめだったね、では悲しいですから。

そこで、、、こう。

2弦の所に引っかけてみました。

写真ではちょっとわかりにくいですが、3弦を強引に、ストリングガイドの2弦のところに引っかけてみました。斜め下に引っ張ることになりますが、ナットに押しつける力は、3弦にストリングガイドを付けた状態に近くなります。

この状態でオクターブチューニングをあわせると、、、ばっちりです。

それならば!

というわけで、付けましたよストリングガイド。サウンドハウスで税込み842円。

安心?の純正パーツ

アメリカンスタンダード用のものらしいです。ネジ穴に加えてもう一つ回転防止用の穴が必要ですが、2個セットなのも好都合です。

取り付けはリペアショップにお願いしました。

工賃は5,400円(税込み)でした。

これでチューニングがちゃんと合うようになりました。めでたし、めでたし、なのですが反省点もあります。

今回はここまで。

「カモメに帰る日(反省した)」に続きます。


♪♪♪


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2018年4月15日日曜日

カモメに帰る日(考えたよ)

唐突ではありますが、僕のテレキャスターの3弦がどうもよろしくないのです。

オクターブチューニングをきっちり合わせても、ちゃんとピッチが合わないのです。ひょっとしてフレット音痴?と思ったりもするのですが、他の弦は大丈夫ですし、新品で購入してからほとんど弾いてないのでフレットも痛んでません。

まぁ、そんなものかなぁ、と思いながら「そこそこな感じ」でチューニングしていたのですが、チューナーアプリを作ってる身としては、

「それじゃダメじゃん(©春風亭昇太)」

なわけです。そこで、この音痴な3弦についてちょっと考えたので、それを。

症状としては、
  • オクターブチューニングをきっちり合わせる。
  • 当然開放弦はあっている。
  • でも、12フレット以外(例えば5フレットとか7フレット)を押さえると、ちょっと高い。

ここから考えられるのは、開放弦が本来のピッチより低くなっている、つまり開放弦の弦長が長いってことなのでは?となるのです。

そうすると、犯人はヤス原因はナットにあるということになりそうです。

文章で書くとわかりにくいですが、図にするとこうです。



ナットは開放弦の支点になりますが、正確にはナットの指板側の端(いわゆる0フレット)が支点にならないといけません。でも、支点がわずかにナットの内側にずれていたとしたらどうでしょうか。振動している弦が、ナットの溝の中で踊っている感じです。

これで1フレットの幅だけ正確な幅より少し広いという状態ができます。そんなギターは、たとえオクターブチューニングをしっかりあわせても、開放弦と12フレットを押さえた時にだけ正確な音程になるだけで、他のフレットを押さえたときには少しずつ音が外れてしまいます。

まさに上で示した症状そのものです。

では、なぜ弦の支点がナットの中にずれてしまうのでしょうか。

理由はいくつか考えられます。
  1. ナットの溝が広すぎる
  2. ナットの溝の角度が甘い
  3. ナットの溝の形状が悪い
  4. 弦をナットに押しつける力が弱い
  5. ビグスビーの呪い

1のナットの溝の幅は、そもそも弦に対して少し余裕を持たせて切ってあるものですし、支点のためにキツキツにするものではありません。そんなことをしたら、弦のゲージを変更するたびに、ナットを交換しなければなりません。

では、2はどうでしょうか。角度①がよほど浅いか逆になってない限りは問題なさそうです。もちろん、本来なら角度②に合わせて、きっちり切られている必要がありますけどね。


次に3ですが、このギターは買ってからほとんど弾いていないので、ナットはほぼ新品です。仮にフェンダーの仕事が多少の雑だったとしても、そんなにひどくはないでしょう。

ただ、これが原因だとすると、ちょっとやっかいです。溝の切り直しが必要ですし、その結果弦高が足りなくなるようなことになれば、ナットの交換ということになります。

極端に書くとこう。


そして4です。

角度②が浅いと、弦をナットに押さえつける力が弱いので、弦が滑ってナット上で振動してしまいます。いくら角度①が精密に切られていても効果半減です。さらにナットの溝の形状が少しでも悪ければ、大きく影響がでます。

逆に言えば、弦を押さえつける力がある程度強ければ、多少ナットの溝の角度や形が悪くても何とかなるといえます。

まさに、力は正義(笑)!

この問題はギブソン系の(というか普通の)ギターのようにヘッドに角度が付いているものでは起きにくいですが、フェンダー系のヘッドで、特にストリングガイドの付いていない3弦、4弦で起きやすいと思います。

そこで、3弦(4弦もですが)にもストリングガイドを付けて、力業で解決できるのではないかというわけです。この仮説が正しいかどうか確かめようと、、、

今回はここまで。


あ、ちなみに5ですが、このテレキャスターにはあのアームユニットは付けてないので大丈夫です(笑)。

2017年12月1日金曜日

チューニングなどという(貴族編)

「思うところあって」と、ギターのチューニングについて書いてきました。

チューニングなどという(まずは基本ですよ編)
チューニングなどという(これはアカン編)
チューニングなどという(そしてリベンジ編)
チューニングなどという(だからチューナー編)


まぁ、自分のアプリのPRのために書いたわけですけど。最後は、その「思うところ」をふたつばかりちょっと。


ひとつめは、「これはアカン編」で書いた、ハーモニクスを使ったチューニング方法はだめだということ。

今どきチューナーも安いですし、みんな使ってるだろと思っていたのですが、YouTubeを見ると、「ちょっと通っぽいチューニング方法」みたいな体でハーモニクスでのチューニングを披露していたりするわけです。何人も。中には、ギタースクールの講師と称する人すらいたりするのです。そして再生回数もかなり稼いでいます。


あかんでしょ、これ(笑)。


ま、それがこの一連のシリーズを書くきっかけだったわけです。


ふたつめは、初心者がチューニングメーターを使うことに反対する方がいることです。

自分の耳でチューニングすることで耳を鍛えることができるんだ、という主張です。もちろん考えは人それぞれですが、それはちょっとどうでしょうか。

そもそも、チューニングで耳を鍛える(音感を鍛える)、ってなに?

今まで書いてきたように、ギターのチューニングなんて二つの音が同じになるように調節することです。わんわん鳴る唸りが出ないようにユニゾンでぴったり合わせるだけのことです。

ギターの音に耳をすまして集中すること自体は良いことですし、大切なことだとは思いますが、それってチューニングでやる必要があるでしょうか。

僕は、初心者こそチューニングメーターを使うべきだと思ってます。

そもそも、音感を鍛えると言ったって、正しくチューニングされていないギターを、初心者がああでもないこうでもないとペグを回したところで、耳が鍛えられるなんてことは考えにくいです。時間の無駄ですよ。さっさとチューナーで正しく合わせて、少しでも多く練習した方が、よほどマシです。

例えば、ピアノを学ぶ人は、まず、ピアノの調律を学ばなければならないなんてことはないでしょう?それともピアニストは音感が悪いのでしょうか?

チューニングは、楽器を演奏するための準備であって、練習でもトレーニングでもありません。

ギターに限らず、初心者にとって最も大切なことのひとつは、正しくチューニングされた楽器を弾くことだと思います。普段から正しくチューニングされた楽器を弾くことで、正しい状態が身について、そしてもし合っていないときに「あれ、おかしいな?」ってわかるようになると思うのです。

つまり、正しくチューニングされた楽器によって音感が磨かれるのであって、音感を磨くのにチューニングをするのではないです。結果と過程をすり替えてはいけないと思います。


”そう、チューニングなどという雑事は、使用人 チューナー に任せておけば良いんですよ。” 
by 貴族探偵





2017年11月1日水曜日

チューニングなどという(だからチューナー編)

チューニングについて書いてきましたが、初心者にとって、ギターを正しくチューニングするのは、なかなか大変です。


そこでチューニングメーターですよ。奥さん。


市販されているものはだいたい大丈夫だと思うので、特別高価なものである必要はありません。利用する状況に応じて決めると良いのではないでしょうか。例えば、エレキギターならシールドを直接つなぐことができるタイプとか、アコースティックギターならクリップ式のものだとか。

クリップ式だと、ちょっと古いですがKORGのAW-1を持っています。アコースティックギターはもちろん、ソリッドボディーのエレキギターでも大丈夫です。ヘッドというかネックって、思っている以上に振動してるんですね。あと、メーターが機械式じゃないもの方が、少しくらい雑に扱っても故障しにくいかもしれません。

どれもちょっと古いですが。

普段のチューニングに加えて、エレキギターの場合はオクターブチューニングが必要です(あ、いや、アコースティックギターでも本来必要ですが、自分でやる人は少ないと思います。僕もやったことはないです)。つまりサドルの調整ですね。最低でも弦を交換したタイミングでは行うべきです。これはチューナーなしでは無理です。工夫すれば、できなくはなさそうですが、そんなこと普通はやらないでしょう。素直にチューナーを使いましょう。21世紀なんですから。

チューナーの使い方ですが、合わせたい音を設定する方法は機種によって違いますが、メーターの見方は同じです。針が真ん中が音があっている状態、左が低い(フラット)、右が高い(シャープ)です。

アプリのヘルプ用に作った動画があるので、よかったら見てみてください。(画質が良くないのは、スマホ用に少しでもパケットを節約して見てもらえるようにするためなので、許してください)

合わせたい弦を、びーんと鳴らしたとき、針が真ん中より左を指していたら、ゆっくりとペグを巻き上げて、中心を指すようにします。

もし、真ん中より右を指しているときは、ギターの音が高いので、ペグを回して緩めればいいわけです。でも、音を合わせるときには「低い方から巻き上げながら合わせる」というのがお約束でしたから、一度針が左側に来るまで緩めてから、ゆっくりと巻き上げながら針を真ん中に合わせるのがいいと思います。


こんな感じで、チューナーがあればチューニングを素早く簡単にできます。そして何より正確です。必携です。




「チューニングなどという(貴族編)」に続きます。

2017年10月1日日曜日

チューニングなどという(そしてリベンジ編)

前回の「チューニングなどという(これはアカン編)」で、ハーモニクスを使ったチューニング方法はダメだという話を書きました。今回は、じゃあそれは何の役にも立たないかというかというと、「ちょっと待て、そこは考えどころじゃないか?」という話です。

また、5弦を基準に4弦を合わせる場合に限定して書きます。

正しいチューニング方法では、5弦の5フレットの実音に4弦の開放を合わせるというのは「チューニングなどという(まずは基本ですよ編)」で書きました。

そして、ハーモニクスを使ったチューニング方法では、5弦の5フレットのハーモニクスに4弦の7フレットのハーモニクスを合わせるのでした(でも実際は4弦が少しだけ低くなってしまう)。



そして、2つの音を同じにするよう合わせるには、音を同時に出して唸りがなくなるようにすれば良いことも書きました。

ここからは実際にチューニングをする時の動作についてです。

実音を使った正しいチューニングでは、5弦の5フレットを左手で押さえていないといけないので、ふたつの音を聞きながらペグを回すことはできません。右手でペグを回すという手もありますが、それでは両手が交差して大変ですし、5フレットを押さえている左手に変に力が入って音程も安定しないでしょう。そんなわけで、音をチェックしてはペグを回し、音をチェックして回し、の繰り返しになります。

うむ、これはそういうものなのでしょうがないですな。うんうん。

それに対して、ハーモニクスを使った方法は、音を出している間左手が自由になりますから、音を聞きながらペグを回すことができます。これはちょっと便利ですよね。

そこで、だいたい近いところまではハーモニクスを使ってから、仕上げに実音を使ったチューニングで確認するというのはどうでしょう。

ハーモニクスを使った方法は、基準となる5弦から高い方の4弦を合わせるとき、ピッタリ合わせても、4弦が正しい音程よりも少し低くなるのでした。そこで、そこからは実音でチェックしながら、少しずつ4弦を上げていって合わせるといった方法です。

ペグを回す時は低い方から巻き上げていって、正しい音に合わせるというのがお約束でしたが、これにも馴染みます。

基準となる弦から低い方の現に合わせるとき、つまり5弦の7フレットのハーモニクスに、6弦の5フレットのハーモニクスを合わせる時ですが、この場合はぴったり合わせてしまうと、6弦が少し高くなってしまうので、少し手前でやめて、そこからは、やっぱり実音で確認しながら少しづつ上げていくのがいいと思います。

ハーモニクスでざっくり合わせて、実音で正確にチェック。これですよ。

普段ギターの弦は、張りっぱなしにしている人が多いと思いますが、「ネックが弱いので、弾かないときは弦を緩めておかないとちょっと不安なんだよね」というような方は、この"ハーモニクスでざっくり、実音で正確に"というやり方は便利なのではないでしょうか。そうでなくても、弦の交換時など、全くチューニングがあっていない状態からチューニングする時には役に立ちそうです。

今回は、役に立たないチューニング方法を、なんとか使えないものかという視点で考えてみました。どうでしょうか。





「チューニングなどという(だからチューナー編)」に続きます。

2017年9月1日金曜日

チューニングなどという(これはアカン編)


前回、ギターのチューニング方法について書きましたが、今回はよく知られて「は」いる方法の、ハーモニクスを使ったチューニングについて書きます。

ただ最初に断っておきますが、この方法はダメです。ちゃんと音が合いません。

でもあえて説明します。

さて、音叉で5弦を合わせるところは同じです。正しく音があった5弦を基準に、順にチューニングしていきます。
  • 5弦の7フレットのハーモニクスに、6弦の5フレットのハーモニクスを合わせる。
  • 5弦の5フレットのハーモニクスに、4弦の7フレットのハーモニクスを合わせる。
  • 4弦の5フレットのハーモニクスに、3弦の7フレットのハーモニクスを合わせる。
  • 3弦の4フレットのハーモニクスに、2弦の5フレットのハーモニクスを合わせる。
  • 2弦の5フレットのハーモニクスに、1弦の7フレットのハーモニクスを合わせる。

3弦の4フレットのハーモニクスがちょっと苦しいですが、本題はそこではなく、各弦の7フレットの音がポイントです。

ここからは5弦と4弦に絞って説明していきます。

5弦の5フレットのハーモニクスはAです。そして4弦の7フレットのハーモニクスもAです。何の問題もなさそうですが、この4弦の7フレットのハーモニクスというのが曲者です。

まず大前提として、ギターはピアノやオルガンなどと同様、平均律の楽器です。フレットが均等に打たれてますからね(いうまでもなく、等間隔という意味ではなくて均等に幅が変化していきます)。

12フレットは開放弦の1オクターブ上の音になりますが、ちょうど真ん中です。正確には押さえた時に弦長が半分になります。

12フレットのハーモニクスは2倍振動なので、弦長が半分になるのと同じです。したがってこの2つの音は同じ音になります。逆に言うと、この2つの音が同じになるように調整するのが、いわゆるオクターブチューニングです。

開放弦
12フレット
12フレットのハーモニクス(開放の2倍振動)

5
フレットのハーモニクスは、5フレットがほぼ弦長の4分の3の位置にあるので4倍振動になり、正確に12フレットのさらに1オクターブ上の音になります。つまり5弦でいうと、開放弦の正確な2オクターブ上のAになるわけです。

5フレットのハーモニクス(開放の4倍振動)

さて問題の4弦の7フレットのハーモニクスです。

7フレットは、開放のほぼ3分の2の位置にあるので、そのハーモニクスは3倍振動になります。そうすると7フレットのAの1オクターブ上のA(2倍振動相当)が出そうなものなのですが。。。

平均律の正しい音程である7フレットのAは、開放の3分の2よりわずかに長いのです。その結果ハーモニクスは、7フレットの実音と比較して、わずかに高いということになります。

5フレットのハーモニクス(開放の3倍振動)
7フレット
※平均律の計算についてはまた改めて書くつもりです。

平均律の正しい音程である5弦の5フレットのハーモニクスに対して、このわずかに高い4弦の7フレットのハーモニクスが同じになるように、4弦を調整するとどうなるでしょうか。4弦の開放は本来合わせるべき、平均律のDより少し下げる(低い音にする)ことになってしまいます。

3弦のチューニングも、このわずかに低い4弦を基準にするので、さらに低くなります。
このわずかな差が、順に隣の弦、隣の弦、と積み重なってずれていって、1弦まで行った時には、随分と正確な音程から外れてしまいます。

まぁ4フレットのハーモニクスを使う時点でちょっとアレな感じではあるのですが。

前回、ギターというのはそれほど正確な音程が出せる楽器ではないとは書きましたが、限度があります。このチューニング方法はいけません。ダメですよ。






「チューニングなどという(そしてリベンジ編)」に続きます。