2018年6月1日金曜日

カモメに帰る日(反省した)

「カモメに帰る日(ちょっと確認)」のつづきです。

テレキャスターの3弦のチューニング問題は、とりあえず解決しました。でも、ちょっと思うのです。

世間のテレ(ストラトも)はどうなの。困ってないの?

3弦4弦用のストリングガイドが付いているモデルも、あるにはありますが、通常は1弦2弦のみです。皆さんどうしてるんでしょうか。

と思いながら、もう一度ヘッドを眺めてハッと気付くわけです。ペグのポストに多めに巻けばいいのかと。そうすればナットのところの角度が稼げます。

あー、なんか聞いたことあるわ(笑)

僕のテレに元々付いていたペグは、GOTOHのものだったのですが、購入してすぐ、SPERZELに交換したのです。

SPERZELは弦をポストにほとんど巻かないことで安定したチューニングが得られるタイプです。ナットのところの角度を稼ぐためにポストの高さが6弦から1弦にかけて低くなるように作られてはいますが、3弦ではこのギターにとっては十分に低くなかったようです。

ん?ということは、1弦のペグと3弦のペグを交換するだけで解決したかも?

ま、いいか。

このヘッドの角度問題に関しては、伝統的な角度の付いたヘッドに利があります。もちろん良いことばかりではなくて、強度に少し難があって、ギターを倒したときなど、意外にあっさり折れちゃったりするらしいですけど。

レオ・フェンダーって人は、エンジニア気質で合理主義者だったそうです。旧来の楽器職人的発想とは違った角度から、革新的なギター、ベースを作り続けました。その彼はFenderのあともMusic Man、G&Lと、ヘッドのデザインは基本的に角度のないもので貫きました(もちろん例外はいくつもありますけど)。

この角度問題を抱えたデザインを採用し続けたレオ氏の判断は、一見すると合理的ではないようですが、強度はもちろん、製造工程の簡便さや歩留まり、机上での作業のしやすさなどを優先したのしょうね。

ただ、もしそうだとしても、ストリングガイドが2個付いたモデルがほとんどないのは、今ひとつ納得できないところでもあります。70年代にいくつかあったようですが、その頃には、レオ氏はもうフェンダー社にはいなかったですしね。

単に人気がないだけですか。そうですか。

今回はここまで。

「カモメに帰る日(そして苦言を呈するのだ)」に続きます。


♪♪♪


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