「SHINOBIXをゲット。にんっ!」からのつづきです。
SHINOBIXの構造は、基本的にハーモニカの開口部を塞いでいるだけ、といえばそうなんですが、単純に塞いだだけでは音が出なくなってしまいますから、消音器で空間に余裕を持たせてあります。そして、その空間をコンパクトに収めるために渦巻き状の内部構造になっています。
いい買い物をしました。
この消音器は、ラーメンの上にのっているナルトみたいなパーツを、長いビスで串刺しにしたような形になっています。
このナルトは、カバープレートと同じくすべてABS樹脂で出来てますので、まとめて水洗いもOKです。そんなに汚れるものでもありませんけど、たまには洗ってサッパリした方がいいかもしれません。
ナルト状態 |
串のようなビスはプラスのネジですが、ドライバーのサイズには注意が必要です。
スズキのハーモニカ修理工具セット(HRT-01)に入っているプラスドライバーは、ベッセルの6100P.1x75です。P.1というからには1番のサイズだと思うのですが、これだとハーモニカ本体のネジにはぴったりですが、この長いビスには合いません。もうひとつ上のサイズの(たぶん2番の)ドライバーを使わないとネジ山をなめる(痛める)ことになります。
2番のドライバーといっても特別なものではなく、どこの家庭にもあるようなポピュラーなサイズです。100円ショップで売ってるようなやつで十分だと思います。
ベッセルの1番とダイソーの2番 |
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さらに、もうひと工夫されているのがカバープレートです。
裏を見るとわかりますが、各穴ごとに仕切られて独立しています。上下(吹き・吸い)のリードはつながっていますが、左右のリードとは隔離されています。
各穴ごとに仕切られてます。 |
空間的に余裕があるとはいえ、どうしても吹き(吸い)詰まりますので、目的のリード以外に圧力がかからないようにするための構造です。
なるほどなぁ。
カバープレートがABS樹脂で出来ているのは、この構造にする必要があったからでしょうね。金属で作るとなると削り出さないといけませんから作るのが大変でしょうし、なにより高価くなってしまいます。
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目下の問題点は吹き(吸い)詰まりです。
それぞれの穴の部屋が隔離されていることは書きましたが、正確には、消音器の渦巻きの中心のビス穴の横に小さな穴があって、ここで各部屋が繋がっていて、左右のマイク取り付け用の穴から息が抜けるようになっています。
でも、この穴がとても小さいので、十分に息が抜けずに吹き詰まるというわけです。この穴を広げれば、吹き詰まりは改善すると思うのですが、各部屋の独立性が損なわれますし、何より消音機能に支障が出ます。慎重に削ればいけそうにも思えますが、失敗したら泣けます。
そこで考えたのは、あえて長ビスをきっちり締めないで、すこし緩めておく方法です。そうすると、各ナルト同士の間に微妙な隙間が出来て、消音機能とトレードオフにはなりますが、吹き詰まりが少し改善します。
できれば、消音性と気密性(吹き詰まり)との調整が出来るような機構があればいいのにと思わなくはないです。
よろしくお願いします、スズキ楽器のエラい人。
それと、些細なことですが、リードプレートに刻まれている穴の番号が、ちょっと深いので汚れが付きやすいです。爪楊枝で掃除するのがちょっとめんどうですね。
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トータルではものすごく気に入っているので、是非クロマチックハーモニカ用のSHINOBIXも作っていただきたいところです。バルブの結露をなんとかできれば、いけるんじゃないでしょうか。
よろしくお願いします、スズキ楽器のエラい人(本日2度目)。
そうしたら速攻でシリウスを買っちゃいます。
ソニー・テリーって、ハーモニカ逆さにしてるんですね。