「自作キーボード沼に入ってみた件⑥」のつづき、シリーズ最終回です。
キーボード本体とファームウェアができたので、最後はキーキャップです。
当初は、せっかく自作するのだからキートップくらいはオリジナルにしよう、と考えていました。まさかプレートの塗装をすることになるとは思ってなかったですから。
こちらのページを参考に、昇華インクで印字できるかと思い、PBTのキーキャップを用意しましたが見事に失敗しました。やっぱり黒のキーキャップに昇華インクの印字はうまくいきませんでした。
うすうす気付いていましたけど。
UVプリントとかレーザー刻印とか何とかしたいところですが、当面は無刻印で使うことにしました。
無刻印で使うのはいいとして、購入したキーキャップはすべて同じ形ですから、ホームポジションの印が必要です。そこでダイソーのスワロフスキーを付けてみました。Pro Microのもげ防止にも使ったエポキシ系接着剤でピタッと。
無刻印運用に不可欠なホームポジションのマークに、ダイソーのスワロフスキーを使ってみた。高級なのかチープなのかよくわからんいい感じ(笑)。108円でできるカスタマイズです。#自作キーボード pic.twitter.com/b1WyXtBga4— hidez/ひでぢ (@_hidez) 2019年5月2日
というわけで完成です。めでたし、めでたし。
♪♪♪
最後に一通りパーツをリストアップしてみます。
「必須のパーツ」
[Keebio]
- Iris rev.2 PCB $17.99
- Iris用アルミプレート $27.99
- 送料 $24.22
[遊舎工房]
- Kailh BOXスイッチ(10個×6) 2,520円(税抜き)
- 送料 300円(税抜き)
[TALP KEYBOARD]
- Pro Micro ATmega32U4 5V/16MHz(2個) 1,100円(税込み)
- DSA PBT キートップ(2個×30) 3,300円(税込み)
- 送料 300円(税込み)
[Amazon.co.jp]
- TRRSケーブル 820円(税込み)
- ゴム足 358円(税込み)
[ありもので間に合わせました]
- USBケーブル
全部で16,408円ですか。送料とかパーツの選定を工夫すれば、もう少し安く上げられるかもしれませんが、まぁまぁな金額でしょうか。キースイッチやキーキャップはロット数があるので、ぴったりの数でなく、数個あまります。
Keebioはドル建てなので、レートによって若干上下します。rev.3も発売されましたから、そっちだともう少し高価くなるかもしれません。
ゴム足は必須かというと微妙ですが、なしでは滑りますし机も傷つきそうです。
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「必須の道具、その他」
- ハンダごて
- ハンダこて台
- ハンダ
- ドライバー
- ニッパー
- カプトンテープ
- エポキシ系接着剤
自作キーボード界隈では温調機能が付いたハンダごてが推奨されているようです。たしかに、キーボードはハンダ付け箇所が多いので温調機能があると便利ですが、ある程度慣れているなら普通の30Wくらいのもので十分だと思います。熱に弱いのはダイオードとLED(光らせたい人だけですが)くらいですし。
と、思いましたが、ちょっと見てみると温調付きでも安いものもありますね。んー、新しく買うならやっぱり温調付きなのかなぁ。
カプトンテープは、マスキングテープでもいけそうですが、高価いものではないですから、やっぱりカプトンテープを用意した方がいいと思います。
エポキシ系接着剤は、Pro MicroのUSBソケットのもげ防止に使います。
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「あると便利」
- ピンセット
- テスター
- ハンダ吸い取り線(もしくはハンダ吸い取り器)
- ハンダごてのコテ先クリーナー
- 耐熱ゴムの作業マット
- マグネット式のUSBアダプター
ピンセットはPro Microの書き込みテストで使います。もし面実装のパーツを使うときには、ハンダ付けで必須となります(やったことないけど)。
テスター、ハンダ吸い取り線(もしくはハンダ吸い取り器)は、上手くいかなかったときに必要となります。幸運なことに、今回は出番はなかったです。
コテ先クリーナーは、こて台付属のスポンジでも十分ですが、おすすめは金属たわしみたいなやつです。
マグネット式のUSBアダプターは、Pro MicroのUSBソケットのもげ防止のためですが、これがあるとUSBの抜き差しが格段にらくになるのでおすすめです。ちょっと掃除しようとしたときなんかに便利です。
ただ、当然ながらデータ通信ができるものが必要です。うっかり充電専用を買ってしまわないように注意です。
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「塗装に使用したもの(誰もやらないと思いますが)」
[ホームセンター]
- ボデーペンプラサフ 832円(税抜き)
- ボデーペン(つや消し黒) 1,093円(税抜き)
- シリコンオフ(ミニ缶) 554円(税抜き)
- 耐水ペーパー(#120, #240, #2000) 54円(税抜き)×3枚
[その他]
- マスキングテープ
- ガムテープ
- 角材(割り箸でも可)
- 古新聞
- ガムテープ
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最後に心残りといいますか、自分に宿題をいくつか。
- オリジナルのキートップ
- 足
- パームレスト
オリジナルのキートップは上に書いたとおりです。遊舎工房のオリジナルプリントキーキャップが始まりましたが、1個1,000円ですからちょっと無理ですね。どうしたものでしょう。
足というのは、ちょっとわかりにくいですね。ゴム足を付けたじゃないかと。
ゴム足を付けただけだと、キーボードは平面にペタッとしている状態ですが、これの親指側を上げた形で傾けたいのです(チルトっていうのかな)。そのためにくさび形の足を付けたいなと。3Dプリンタの出力サービスを利用して何とかならないかなと思っています。
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というわけで、今では国内でかっこいいオリジナルキーボードのパーツが入手できるのに、今さらなぜIrisなのかと思わなくもないですが、なかなか満足度の高いキーボードです。周回遅れなのはわかってますが(笑)、楽しいですよ。
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こちらもどうぞ。
自作キーボード沼に入ってみた件①
自作キーボード沼に入ってみた件②
自作キーボード沼に入ってみた件③
自作キーボード沼に入ってみた件④
自作キーボード沼に入ってみた件⑤
自作キーボード沼に入ってみた件⑥
自作キーボード沼に入ってみた件(おまけ)