「自作キーボード沼に入ってみた件④」のつづきです。
Pro Microは、USBソケットを「もげ」防止のためエポキシ系接着剤で固めておきます。
ソケット内に入らないように気をつけます。 |
一口にエポキシ系接着剤といっても、硬化する時間で色々種類があります。どれでも特に問題ないですが、パッケージに「○時間で硬化」と書いてあっても完全に硬化するまで、特に冬場は2,3日おいた方が良さそうです。寒いと時間がかかるらしいです。
化学反応ですもんね、そうなりますよね。
♪♪♪
Keebioのビルドガイドには、「Pro Microをハンダ付けする前にファームウェアの書き込みテストしとけよ、初期不良もあるからな、ええな。(意訳)」とあります。
素直に1枚ずつQMK Toolsで書き込みました。QMK ToolsのインストールにはHomebrewを使います。
まずは、update, upgradeして、さらにdoctorでエラーはもちろん、ワーニングも消しておきます。これ大事。いつも忘れます。
$ brew update
Already up-to-date.
$ brew upgrade
$ brew doctor
Your system is ready to brew.
$
そしてreadme.mdの通り、インストールします。
$ brew tap osx-cross/avr
$ brew tap PX4/homebrew-px4
$ brew update
Already up-to-date.
$ brew install avr-gcc
==> Installing avr-gcc from osx-cross/avr
==> Downloading https://ftp.gnu.org/gnu/gcc/gcc-8.3.0/gcc-8.3.0.tar.xz
######################################################################## 100.0%
==> ../configure --target=avr --prefix=/usr/local/Cellar/avr-gcc/8.3.0 --libdir=/usr/local/Cellar/avr-gcc/8.3.0/lib/avr-gcc/8 --enable-languages=c,c++ --with-ld
==> make
==> make install
==> Downloading https://download.savannah.gnu.org/releases/avr-libc/avr-libc-2.0.0.tar.bz2
※省略
/usr/local/lib/avr-gcc/7/gcc/avr/7.4.0/plugin/libcp1plugin.so -> /usr/local/lib/avr-gcc/7/gcc/avr/7.4.0/plugin/libcp1plugin.0.so
/usr/local/lib/avr-gcc/7/gcc/avr/7.4.0/tiny-stack/libgcc.a
/usr/local/lib/avr-gcc/7/gcc/avr/7.4.0/tiny-stack/libgcov.a
/usr/local/lib/avr-gcc/7/libcc1.0.so
/usr/local/lib/avr-gcc/7/libcc1.so -> /usr/local/lib/avr-gcc/7/libcc1.0.so
==> Summary
đş /usr/local/Cellar/avr-gcc/8.3.0: 1,720 files, 200.3MB, built in 19 minutes 59 seconds
$ brew install dfu-programmer
Warning: dfu-programmer 0.7.2 is already installed and up-to-date
To reinstall 0.7.2, run `brew reinstall dfu-programmer`
$ brew install gcc-arm-none-eabi
Warning: px4/px4/gcc-arm-none-eabi 20180627 is already installed and up-to-date
To reinstall 20180627, run `brew reinstall gcc-arm-none-eabi`
$ brew install avrdude
Warning: avrdude 6.3_1 is already installed and up-to-date
To reinstall 6.3_1, run `brew reinstall avrdude`
$ brew cask install caskroom/drivers/qmk-toolbox
==> Tapping homebrew/cask
Cloning into '/usr/local/Homebrew/Library/Taps/homebrew/homebrew-cask'...
remote: Enumerating objects: 4108, done.
remote: Counting objects: 100% (4108/4108), done.
※省略
==> We'll set permissions properly so we won't need sudo in the future.
Password:
==> Moving App 'QMK Toolbox.app' to '/Applications/QMK Toolbox.app'.
đş qmk-toolbox was successfully installed!
$
これで、アプリケーションフォルダに、QMK Toolbox.appが作成されます。
♪♪♪
書き込みテストをするときには、ピンセットなどでRSTとGNDをショートさせますが、うっかり他のピン穴にさわらないように、マスキングテープでカバーします。
事故防止。 |
意外と明るいですね、LED。 |
どうせ後でで改めて書き込みしますから、とりあえずQMK Toolsデフォルトのレイアウトを書き込みます。
- Pro MicroをMacにつないで、QMK Toolsを立ち上げます。
- Microcontrollerで、atmega32u4を選択します。
- Keyboard from qmk.fmで、keebio/iris/rev2を選択して、Loadボタンを押します。
- hexファイルがダウンロードされたら、Flashボタンを押します。
- RSTとGNDをショートさせます。
両方とも左手用になった?のかもしれませんが、とりあえずちゃんと書けたようです。
ただ、このQMK Toolsですが、やけに不安定で、上手くいったり行かなかったりで大変でした。ケーブルを変えたり、つなぎ直したり、ショートも1回でいいのか、ダブルクリックっぽく2回なのかは不明です。
みんな本当にこれを使っているのかなぁ。。。僕の環境だけでしょうか。
それともなにかの呪い?
※ちなみにこれを書いている時点でキーボードはすでに完成してますが、このQMK Toolsを使って書き込もうとしても、やはりエラーになって全く書き込むことができません。なんでなんすかね?
そういうわけで、自信を持ってQMK Toolsをおすすめすることはできませんが、通電してPro MicroのLEDが光るかどうかくらいは、チェックしておいた方がいいと思います。
♪♪♪
左手用はPro Microの部品面がPCBを向くので、万が一ショートしたりしないように絶縁するのが目的です。
右手用は十分に隙間が空いているので、おそらく必要ないと思いますが、念のためこちらにも貼っておきます。
カプトンテープで絶縁 |
あとはPro Microをハンダ付けするだけです。
Pro Microは左右で取り付ける向きが違いますが、PCBに印刷されているピンの番号とPro Microのピンの番号をあわせて取り付けます。ここも、浮きがないように気をつけます。
TXOのピンを目印に。 |
Pro Microの向きに注意。 |
ハンダ付けは以上です。
最後に、TRRSジャック, リセットスイッチ, Pro Microの3カ所を、ボトムプレートと接触してショートしないように、カプトンテープを貼って絶縁します。
スペーサーを置いてみるとわかりますが、右手用は高さがギリギリなので必須です。左手用は大丈夫だと思いますが、念のため絶縁しておきます。
ギリギリです。 |
ボトムプレートを付けると見えなく場所ですが、爪楊枝を使って丁寧に仕上げます。
最後にボトムプレートを取り付けて、ゴム足を貼ったら完成です。
でも、この後ファームウェアの書き込みのために、何度もUSBケーブルを抜き差しすることになるので、USBソケットのもげ防止のためにも、あえてボトムプレートは付けないでファームウェアの書き込みに移るのは賢明な判断だと思います。
その時にはPCBやPro Microを傷つけないように、柔らかいものを下に敷くといいと思います。
プレートに付属のスペーサーとネジは、プレートのまわりのネジの数、つまり片側10組しかありません。内側の5カ所は空いたままです。
せっかくなので埋めたいなと。もちろん空いたままでも、全体の剛性は十分ですけど。
Amazonでスペーサーは全く同じものが見つかりました。12個入りなので数もいいです。
ビスはサイズは同じですが、黒色がなかったので塗ることにしました。どうしても黒でないといけないわけではありませんが、ビスの頭がキーキャップの隙間からキラリと光るのもなんなので。
それほど見えるとことではないので、塗装はプレートとは違い適当です。
空いたネジ穴を埋めても、特に剛性は変わりませんでした。ま、そうだよね。
こちらもどうぞ。
自作キーボード沼に入ってみた件①
自作キーボード沼に入ってみた件②
自作キーボード沼に入ってみた件③
自作キーボード沼に入ってみた件④
自作キーボード沼に入ってみた件⑥
自作キーボード沼に入ってみた件⑦
自作キーボード沼に入ってみた件(おまけ)
PCBを傷つけないようにね。 |
最後にボトムプレートを取り付けて、ゴム足を貼ったら完成です。
でも、この後ファームウェアの書き込みのために、何度もUSBケーブルを抜き差しすることになるので、USBソケットのもげ防止のためにも、あえてボトムプレートは付けないでファームウェアの書き込みに移るのは賢明な判断だと思います。
その時にはPCBやPro Microを傷つけないように、柔らかいものを下に敷くといいと思います。
ネジとスペーサー、足りなくね? |
プレートに付属のスペーサーとネジは、プレートのまわりのネジの数、つまり片側10組しかありません。内側の5カ所は空いたままです。
う、埋めたい。 |
せっかくなので埋めたいなと。もちろん空いたままでも、全体の剛性は十分ですけど。
Amazonでスペーサーは全く同じものが見つかりました。12個入りなので数もいいです。
Amazonで購入 |
ビスはサイズは同じですが、黒色がなかったので塗ることにしました。どうしても黒でないといけないわけではありませんが、ビスの頭がキーキャップの隙間からキラリと光るのもなんなので。
角材と輪ゴムで挟みました。 |
埋まってスッキリ。 |
空いたネジ穴を埋めても、特に剛性は変わりませんでした。ま、そうだよね。
♪♪♪
こちらもどうぞ。
自作キーボード沼に入ってみた件①
自作キーボード沼に入ってみた件②
自作キーボード沼に入ってみた件③
自作キーボード沼に入ってみた件④
自作キーボード沼に入ってみた件⑥
自作キーボード沼に入ってみた件⑦
自作キーボード沼に入ってみた件(おまけ)