2021年6月1日火曜日

Harmonica For Dummiesを読む


洋書の教則本の話です。


ハーモニカは独学です。地方に住んでいると、なかなか先生に教わる機会もありません。さっぱり上手くなりませんな。そうなるとネットや教則本が頼りです。

ギターやベースと比べてマイナーな楽器であるハーモニカには、教則本の選択肢が少ないです。楽器屋の譜面売り場でも、アマゾンでも今ひとつ「これ」というものが見つかりません。

そんな時には洋書を探してみるのも一案です。そして見つけたのがこれです。Harmonica for Dummies(2nd Edition)


じゃ〜ん。


出版社は米国です。もちろん内容は英語で書かれています。でも、何と言っても全20章・約400ページに渡って10ホールズハーモニカの選び方、吹き方、手入れに関する基礎が語られています。

  1. What Is This Thing Called Harp?
  2. Becoming a Harmonica Owner
  3. Making Your First Harmonica Sounds
  4. Relating to Notes, Scales, and Chords
  5. I Hear a Melody: Playing Single Notes
  6. Shaping Your Sound
  7. Enhancing Your Sound with Your Tongue on the Harp
  8. Bending Notes
  9. Positions: Playing One Harp in Many Keys
  10. Fancy Playing: Developing Flair and Speed
  11. Mastering New Songs
  12. Behind the Hidden Treasure: Bending  Notes Up
  13. Rockin' and Bluesin'
  14. Expressing Yourself with Some Folk and Gospel Melodies
  15. Fiddlin' the Night Away with Traditional Dance Tunes
  16. Putting It All Together -- Your Tunes, Your Band, Your Listeners
  17. Amplifying Your Sound
  18. Improving your Harmonica with Prepairs and Upgrades
  19. Ten(Or More) Ways to Connect in the Harmonica World
  20. Way More Than Ten Harmonica Albums You Should Hear

出版社のサイトには、本を補足する動画や音声ファイルも充実しています。

10ホールズハーモニカ全般についての内容ですから、いわゆる”ブルース”ハープとしての内容は少ないです。つまり「いかにもブルースハープ的な、あのフレーズ」みたいな内容は薄いです。どちらかというと、10ホールズ吹くならまずこれは知っとけ、な内容です。

この本で基礎を学んでから、同じDummiesシリーズで同じ著者のBlues Harmonica for Dummiesでブルースの世界に進んでいくという道筋のようです。こっちは持ってないので何とも言えませんが、次に買ってみようかなと思っています。


ブルースはこっち。


確かに日本語じゃないのはきついですが、フランス語でもドイツ語でもなく英語ですから、辞書を引きながら何とか読んでいます。どんなに良い本でも英語じゃなーという方は、電子版を購入してGoogle翻訳DeepLに少しずつ貼り付けながら読むという手があります。便利な世の中です。

洋書だと、Mel Bayなんかも良い本が揃ってます。ギターではお世話になりました。洋書の良いところは、サンプルや練習曲がなかなか良いことです。いくら初心者だからといって、きらきら星とか吹きたくないですもんね(それはそれで良いものだとは思いますけど)。フレーズなんかも日本の教則本とはちょっと違うのです。

上手く言えないのですが、日本の教則本は何だかんだ言っても日本っぽいんですよね。ああ日本人が好きそうな感じだなと。日本の音楽ならそれでいいですけど、ロックやブルースはやっぱり本場にはかなわないです。


♪♪♪


何とか日本の音楽系出版社で邦訳出版してもらえないですかねー。ハーモニカだと難しいですかね? 儲かりそうにないですもんね。ムリかー。


♪♪♪


しかし、「Harmonica for Dummies」ってタイトルはちょっとひどいですね(笑)。"dummy"には、赤ちゃんのくわえる「おしゃぶり」の意味がありますし、他にも「バカ」とか「間抜け」の意味もあります。

つまりこのタイトルは、「よちよち歩きの初心者のためのハーモニカ教本」とか「どんくさいヤツ用ハーモニカ教本」みたいな意味でしょうか。日本風に言えば「猫でも吹けるハーモニカ」って感じになるでしょうか。


こちらもどうぞ。
Harmonica For Dummiesを読む(単語編 A - C)
Harmonica For Dummiesを読む(単語編 D - H)
Harmonica For Dummiesを読む(単語編 I - P)
Harmonica For Dummiesを読む(単語編 Q - T)
Harmonica For Dummiesを読む(単語編 U - Z)


オススメだぜ。